本質

 

 10月に入って早10日。
日中はまだ30℃近く気温が上がる日もありますが、例年に比べると今年は”ちゃんとした秋”がある様な感じです。
このところ異様に夏が早く訪れて、更にいつまでも暑い日が続くので、春と秋があんまりなかったような気がするんですよね。
このブログを書いている今日(10月10日)もすっきりとした秋晴れです。
こういう天気のいい日は、ついバイクで遠出をしたくなってしまいます。

一方仕事の方は相変わらず忙しくさせて貰っています。
期首という時期的なものもありますが、そもそもいくつかの取り引き先では、この10-3月期で増産をする計画であるという話は聞いていました。
昨期(4-9月期)の前半の方で突如イランの方が騒がしくなり初めて、様々な物の調達難に見舞われたことで、一部生産調整をしていたことのしわ寄せといったところでしょうか。
年間での計画はほぼ決まっているわけですから、前半で出来なければ後半に頑張るしかありませんからね。
この先もう一段忙しくなりそうな雰囲気ですので、ここが踏ん張りどころ・・・といった感じです。

  

 見せかけ

 

 そんな中、今週は月例の生産会議が開催されました。
毎月第3営業日にやることが決まっている会議なんですが、たまたまその日は有給取得者が複数人重なっていたりしていたので、3日ほどずらしての開催です。

当社にとっては今期初めての生産会議。
冒頭私の方から今期力を入れていく事や今期の管理指数(目標値)についての話をしてから、事前に通知してある議事を進めていきます。
いつもなら営業報告に始まり、当月の生産計画、品質情報の共有といった感じで進めていくのですが、今回は期首ということもあって、いつもとは少し違った形で進めていくことになりました。

今回議事の中心となったのは、今期の改善活動についてです。
事業規模や業種に関わらず、どんな会社であっても改善活動についてはあらゆる形で取り組んでいるものだと思います。
仮に「改善活動」と銘を打っていなかったとしても、悪いものを正し、未来を今よりもっと良くする為の活動はどこでもやっていることでしょう。
当然我々も、これまでも様々な形で取り組んできました。

でもなかなか思う様な結果に至らなかったこともたくさんあるわけです。
っていうか、どちらかというとそっちの方が多いんじゃないでしょうか。
その理由は様々です。
そもそもの課題の抽出や目標の設定が不適切だったり、活動が継続できずに尻すぼみになってしまったり、思う様な効果が得られずに途中でやめてしまったり・・・
こうして文字にするとなんだか情けない感じになってしまいますが、それはそれで事実として受け入れなければなりません。


 そこで今回は、過去に上手くいかなかった原因を私なりに考えて、もう少し取り組みやすい感じのやり方に変えてみることにしました。
私の中では本来の在るべき姿、理想的なやり方では無いんですけどね。
でもそれを押し付けて事が停滞してしまうくらいなら、それは本意ではありません。
であればまずはより継続し易いやり方で、とにかく一つ一つをやり切ることに注力し、その中でより結果にコミットしていく方が良いんだろうと考えました。

これまでも、何らかの改善に取り組もうと活動を展開しても継続的に活動できず、期限間近になってなんとか辻褄を合わせる・・・みたいなことも散見されました。
でもそんなの意味ないじゃないですか。
そんな見せかけの改善はいりませんよ。

見せかけの表面的な活動では得られる効果も限定的であり、そんなものは持続することも出来ません。
だから本質を変えていくためにも、もっと粘り強い活動が必要なんです。
それによって何かしらの成果が出せれば、それが次の活動に繋がっていくはずですからね。
今足りないのは、そういう成功体験の積み重ねだと思うんです。

だからまず続けよう。
その為には、続け易いやり方に変えよう。
理想的なやり方なんてものは、その次のステップで良いんだと考えることにしました。

 

 その場しのぎ

 

 当社のルールでは、不具合が発生したら「是正予防報告書」という書面が発行され、それを通じて原因の追究や再発防止対策、予防措置の立案などが行われます。
これを不具合の原因となった担当者が記入していくわけですが、これがなかなか大変なんです。

いや、内容自体はそんなに難しいものではないですよ。
不具合が発生した原因と流出した原因を掘り下げて、その原因を潰す対策を打ち、それが維持できるような歯止め措置を講ずるだけですからね。
でも、そのスタート地点である「原因の掘り下げ」が出来ない人が多いんです。

確かに複合的な要因が折り重なっていたりして、なかなか真因に辿り着けない場合もありますよ。
ただ多くの場合は、単純にその不具合と向き合えていないパターンの方が多いように思います。
それは自分の過ちを認めない・・・とかそういう意味ではありません。
客観的に見れば「なんで?」ということも、ミスをした当事者には「こういうものだ」という凝り固まった固定観念みたいなものがあって、そこで思考停止してしまうんです。

だから真因まで掘り下げを行うことが出来ず、表面的なところでループしてしまうわけです。
そういう思考から出てくる再発防止策は、原因に対する対策にはなりません。
現象に対する対症療法的な対策でしかないので、本質的な問題の解決にはならないんですね。

例えばお腹が痛くなった時、薬を飲んで治ったからOK・・・ではないですよね。
それが食べ過ぎだったのか冷えてしまったのか、或いはウイルスだったのかもっと重い隠れた病巣があるのか・・・
その原因を探って対策を打たなければ、また同じように腹痛に苦しむことになるわけです。

不具合についても同じことなんですよ。
事の本質を正さなければ、同じことを繰り返してしまうんです。
だからその場しのぎの対策なんかでは意味がありません。
ましてや「承認してもらうための書類の作成」みたいな感じでやっているのだとしたら本末転倒ですよ。
そういうの、結構伝わりますからね。
素直に本質に向き合う姿勢が無ければ、正しい対策など取れるはず無いんです。

 

 

日常生活や通常業務の中では、そんな見せかけやその場しのぎでも、のらりくらりとやっていけるのかも知れません。
なんならそれで「やれている」と大きな勘違いをしているような人もいるでしょう。
でもね、時にそれでは通用しないことだってあるわけですよ。
普段がそういう感じの人は、こういういざという時に困ってしまうんですよね。

改善活動も品質活動も、表面的な活動では意味がありません。
少しでも今より良くしたい、半歩でも前進したい、より高みを目指して成長したい、もしそういう想いがあるのなら、本質から変えていかなければならないんです。
そこから逃げてばかりいたって、得られるものなんて何一つ無いんですからね。

 

 

 

 

 

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