復権

 

 

 5連休となったシルバーウィークも終わり、今週木曜日からは通常業務が再開しました。
と言っても、9月のこの時期は生産の方は比較的落ち着いています。
それもそのはず、ほとんどのお客様はこの9月末に中間決算を迎えますので、棚卸の為の納品停止期間が設けられることが多いんです。
そんな訳で当社もいつもの月末のようなバタバタはありません。

でもそうこうしている内に、来週にはもう10月がスタートします。
逆にこの期明けの時期は、例年通りであればその反動で負荷が高まる傾向にあります。
だからこの棚卸期間の内に生産も先行しておかなければならないんですよね。
一息つく間もありません。
まあ仕事があるというのは有難いことですから、我々造り手はとにかく手を動かし汗を掻いて頑張るだけですね。

 

 

 パワーバランス

 

 私はこのモノづくりの仕事に誇りを持っています。
そりゃあ確かに一子相伝の伝統工芸みたいなモノづくりではありません。
当社でしか造り得ない物を造っているわけではないので、同じことが出来る会社も世の中にはたくさんあります。
でもだからと言ってそれは誰にでも出来ることではないですし、当然ながら相応の技術や知識、経験がモノづくりの現場にはあるんです。

それは私自身が現場に立ってモノづくりに取り組む機会が殆どなくなった今でも変わりません。
くどい様ですが、私はこのモノづくりの仕事に誇りを持っているんです。
だから余計に、その逆の思考の人を見ると非常に腹立たしい想いが込み上げてきてしまいます。

 

 おかしいんですよ。
凄く矛盾しているんです。
その人たちも、その会社も、モノづくりを生業としているんですからね。
我々が部品を造って納める先も、当然その部品を使ってモノづくりをしているわけです。

にもかかわらず・・・です。
それはモノづくりに対する冒涜では?
造り手を軽視しているのでは?
なんて思うことがしばしばあるんですよ。

半年くらい前だったかな・・・
私にとっては相当衝撃的な出来事がありました。
具体的なことは書けませんよ。
いろいろと特定されてしまうと面倒ですからね。

でも明らかに
(コイツ舐めてんだろうなぁ・・・)
と思わせる態度と言動でした。
その時点で私が問題と感じたのは、その人物だけだったんです。

ただその後、その会社の別の部門と接する機会があり、
(ああ、結局この会社自体がそういう思想なんだろうな・・・)
と思うようになりました。

一見すると皆さん一生懸命に職務に取り組んでいる様には見えます。
いつも忙しそうにしていますしね。
でもその実、やっていることは利己的で他責思考、アリバイ作りで”やっている感”を演じているだけなんです。

 

 その会社、発注形態に大きな問題があります。
そして当社の担当者もそれに振り回されているんです。
またそれによって、当社の製造部門に影響を及ぼすことも何度かありました。

当然ながら立場上私はそれを看過することは出来ません。
ある時商談に同行した際、先方の調達担当者に何とかならないかと直訴しました。
しかし
「大変だと思うけどそうするしかない」
「他の部門の悪さもあるのでどうしようもない」
「他の業者はみんな付いてきてくれている」
と取り合ってもらえませんでした。

しかしやはりそれを善しとすることはできません。
その後別の部門の方と会話する機会があった際に、やり方がおかしいこと、このままでは生産工程に悪影響を及ぼして大きな問題が起こり兼ねないことを伝え、是正を求めました。

「確かにそれは問題ですね。社内に持ち帰って報告を上げます」
とその方はその場では言って頂けましたが、その後結局なしのつぶて・・・
数か月経った今も何も改善されていません。

 

ここまではだいぶボカシて書いているので、読んでいる方は何が何だか分かりませんよね・・・
はい、じゃあもうここで一つだけはっきりと言っていきたいと思います。

注文数量変更や納期変更、キャンセルは、
発注側がいつでも自由自在にやっていいものではない!

これ法的にも問題ある気がするんですよ。
伝わると良いんですけどね。。。

 

 

 ただですね、翻ってみるとこれって他山の石、対岸の火事ではない気がするんですよね。
その「造り手軽視」って部分についてです。

その大きな要因の一つに、「管理」というキーワードがあります。
これは一昔前と取り引き先が変わり、同時に要求事項も変わってきていること。
そして当社自身の事業規模も変わり、管理を強化する必要があったこと。
この影響が少なからずある気がします。

それによって社内のパワーバランスも変わってしまったんです。
古くから在籍している人なら分かると思うんですけど、会長がいた時、私が現場に立っていた時と比べて、製造部門と管理部門の力関係が大きく変わっている様に思います。

もちろんそれが全てダメだとは言いませんよ。
ただそのパワーバランスがあまりに偏り過ぎてしまうと、「造り手の意向が反映されない管理」になってしまうんです。
果たしてそれで良いのだろうか・・・

我々は製造業なので、「現場が強くあるべき」だと私は思います。
もちろん現場が好き勝手にやって良いということではありませんよ。
ただ少なくとも製造に足枷をするような管理では意味が無いんじゃないかと思うんです。

問題も、その解決方法も、結局は現場にあるんです。
だからこそ現場が強くならなければならない。
「製造復権」
これが来期の当社の鍵になるんじゃないかと思っています。