因果応報

 

 

 悪いことをしたからバチが当たったんだ・・・
自らの行いは自分自身に返ってくる。
「因果応報」という言葉がありますよね。
こういう悪い意味で使う場合には自業自得、身から出た錆・・・なんて言い換えることもできます。

でもこの因果応報という言葉は、何も悪い意味に限ってのものではありません。
「善因善果」なんて言葉もありますが、「結果は原因に伴って生まれるものである」という意味で捉えれば、積み重ねた努力が実を結ぶ・・・というのも因果応報ということなんです。

努力をした人すべてがその成果を得られるわけではありません。
そんなのは当たり前ですよね。
逆に何の努力もせずに結果が付いてくる人、後ろめたいことをしながらも成功を収めた人、現にたくさんいると思います。
まあだから人生は面白いという部分もあるのかも知れませんが・・・

それでもやっぱり因果応報ってのはあると思いたいものです。
頑張ったら頑張っただけのご褒美があって良いじゃないですか。
それって自らの運命を自らが切り拓いていく・・・ってことですからね。

 

 受験

 

 

今週は長男の大学受験の合格発表がありました。
試験日は2月25日と26日。
出来にはあまり自身が無かったみたいで、「あぁぁぁもうダメだ。。。」なんて言っていたんです。
その前期で試験を受けたところが第一志望だったので、結構ショックを受けていました。

後期の試験は3月12日。
そこは第二志望だったので、そこに向けての勉強は進めていたみたいですが、明らかにテンションはダダ下がり・・・
(大丈夫かな・・・)
なんて私も少し心配していました。

一応滑り止めの私立は既に合格通知を受けてはいたんです。
でもそこは京都の大学・・・
受験はしたものの、やっぱり県内の国公立にどうしても行きたいという思いが強い様子でした。

迎えた前期試験の合格発表日。
15時からの発表ということで、私も結構気にしていました。
本人は「いや、絶対落ちてるから・・・」なんて言っていたんですけどね。
でも昨年比では難化しているという情報もありましたし、平均点が下がるならワンチャンあるんじゃないかな・・・と私は思っていました。

 

 15時の休憩時間にメールの着信。
開いてみると「合格」のスクショが張り付けられていました。
しかも二学科志願していた内の難易度の高い方、本命中の大本命での合格です。
すごい。。。

家に帰ってから長女が面白がって撮った合格発表時の動画を見せてもらいました。
リビングで携帯を握りしめ、ガッツポーズしながら大号泣・・・
そして何故か半裸(パンイチ)・・・
自信が無かっただけに、期待も無く(どうせ不合格だろう・・・)と思いながらっだったので気を抜いていたんでしょうね。
まあ本人の名誉のために、その動画を載せるのは止めておきます。。。

 

 でもそれだけ嬉しかったのは私も同じです。
だってかなり頑張っていたのを近くで見ていましたからね。
その努力が報われたのですから、当然喜びも一入です。

思えば本格的に受験勉強に取り組みだしたのは、昨年の夏前くらいだったかな・・・
それまではサッカー漬けの毎日だったんです。
定期テスト前は多少勉強していたみたいですが、まあそれも一夜漬け程度。。。
で、最後の大会で敗退してから、急に切り替えたというかスイッチが入った感じでした。

そこから目の色を変えて頑張っていたんです。
最後の方は「学校に行く時間がもったいない」と言って、朝から塾が開く時間まで図書館で勉強、塾が開いたらそれから毎日22時まで塾で勉強・・・
(よくやるなアイツ・・・)
私もちょっと心配になるくらいにやっていました。

彼女とも会わず、あれだけ好きだったゲームも全て断っての猛勉強。
ある時、「服とかに気を遣うのも無駄だから、白のTシャツいっぱい買ってきて」と言い出し、毎日ジーンズに白のTシャツで過ごすといった徹底ぶりでした。
ちょっと怖いくらい鬼気迫る感じだったんですよね。。。

それだけやったんだから、結果が付いてきて本当に良かったと思います。
でも仮に結果が付いてこなかったとしても、その目標達成に向け努力する姿勢は、それだけで尊敬に値するものでした。
親としてもとても頼もしく思いましたし、非常に誇らしく思っています。

 

 心構え

 

 

 私は「勉強しろ」と言ったことはありません。
「勉強しなくても良い」とも言いませんでしたけどね。
自分で考えて、自分で決めて、自分にとって必要ならやればいいんじゃない?って位のスタンスです。

それに高校の内容なんて聞かれてもとても教えられません(私は小4を教えるのがが限界でした・・・)。
加えて大学受験なんて私自身経験していませんので、何のアドバイスも出来ません。
進路とかその後の生き方なんかの話は多少したことがある程度です。

でも試験日が近づくにつれ、明らかに過度なプレッシャーに曝されているのを感じていました。
(何とか力になれないものか・・・)
そう思った私は試験の前日、ここ一番の勝負の時の「心構え」を伝えることにしました。
私もそれなりに長く生きてきましたので、それぐらいは助言できる気がしたんです。

 

 緊張、不安、焦燥感、そういうネガティブな感情に支配されていては、ここ一番の勝負の時に自分の力を出し切ることは出来ません。
(上手くいかなかったらどうしよう・・・)なんて気持ちでは、勝負に飲まれてしまいます。
そしてそれは受験に限らず、仕事や日常生活についても同じなんですよね。
そこで私が伝えたのは3つの考え方でした。

1. やってきたことしかできない
本番では、自分で努力して身に付けてきたもの、しっかりと積み上げたものしか出せないもの。
言い換えるとそうやって得たものは、奇跡を祈らなくても自らの力で出来るということです。
そう信じていれば「上手くいかないかもしれない」なんてことは怖くない。
なぜならその上手くいかなかったことは、そもそも出来るはずの無いことだから。
更に言えば、上手くいかなかったとしたら、それは自分の努力が足りなかっただけ。
そうやって自責で考えられれば、どんな局面でも乗り越えられるものなんです。

2. 自分でコントロールできることにフォーカスする
受験みたいに相対評価で勝敗が決する場合、必ず相手を上回らなければ勝負には勝てない。
でも競争相手の出来、不出来をコントロールすることなんて出来ないんだから、そこに意識を置くことに意味はありません。
それはただ自分の精神を消耗させ、疑心暗鬼になり、恐怖心や不安感に支配されてしまうだけ。
だから競争相手のことなんか気にする必要は全くなくて、自分の力を100%発揮することだけを考えていれば良いんです。
それだけが完全に自分でコントロールできる唯一のものなのですから。

3. 手段を目的化しない
志望校に入ることを目的化してしまうと、それが叶わなかったらどうしよう・・・という不安に襲われてしまいます。
でも志望校に入ることは、自分が将来豊かで幸福な人生を送る為の「手段の一つ」に過ぎない。
それを目的とするならば、手段の一つが実現できなかったとしても大したことでは無いんです。
他にも豊かな人生を送る手段はいくらでもあるはずですらね。
それによって全て(或いは何か)を失うなんてことは無いし、寧ろそこに至るまでのプロセスによって十分に得られたものがあるはずなんです。

 

 そして最後に、
今までの努力の質や量が正しかったかどうか、ただその答え合わせの試験なんだから、全部出し切って楽しんでこい!
結果なんてどうでもいいじゃん!!
と言って送り出しました。

 

 

 

 それが功を奏したのかどうかは分かりませんが、息子の場合は運よく結果に結びつけることが出来ました。
本当に良かった。。。
取り敢えずは親として、一つ肩の荷が下りた感じです。

でも一方で、この春に目標が達成できなかった人、進学や就職が上手くいかなかった人も居ると思います。
ただそこはやっぱり「ゴール」じゃないんですよね。
突き進むこともやり直すことも、何度だって出来るんですから、ポジティブな気持ちで前向きに頑張って行きましょう!

上手くいかないこと、苦しいこと、人それぞれみんな少なからず抱えているものです。
でも「因果応報」。
結果には原因が伴うもの。
だから前向きに努力し続ければ良いんですよ。
今回私は息子にそう教わった気がしています。