
早いもので今週から9月に入りました。
ということはこの2026年も2/3が終わり、残り1/3しかないということです。
毎日忙しくて一日もあっという間に過ぎ去ってしまいますので、残り1/3の日々はもっと丁寧に過ごして密度の濃いものにしたいですね。
そして今月は、当社にとっても大きな節目の月なんです。
今月末の本決算で今期を締めくくり、来月からは新しい期のスタートとなります。
ということで今期もあともう少し・・・
こちらもやり残すことの無いように、もう一踏ん張り頑張っていかなければなりません。
今週行われた生産会議でも、早速来期の話が出ていたりしました。
新しい期が始まる前に、売上予算や様々な目標の設定をしなければなりませんからね。
毎年のことではありますが、ここはしっかりとやらなければいけない勘所です。
期末でいつも以上に忙しくなりますが、来期良いスタートダッシュが切れるように、しっかり準備も進めていきたいと思います。
「ストレッチゴール」と「ミニマムゴール」

仕事をする上で、「目標の設定」というのはとても大切なものです。
それが一人親方的な個人事業であるならそうでもないのかも知れませんが、やはり複数のメンバーで組織として同じ方向に向かおうとする場合、その足並みを揃えて進行方向を指し示す「道標」として、目標というのは不可欠ですよね。
毎年この時期は翌期の目標について考える時期なのですが、最近それについて少し考えさせられることがありました。
それは先般行われたサッカーW杯 日本代表についてです。
いや、選手とか監督の話ではありませんよ。
それよりもその周囲、端的に言えば報道の在り方だったり、全体的な評価の部分に対して強い違和感を感じたんです。
確かに本大会の直前、そして大会中にもケガ人が続出して、ベストな布陣で挑むことは出来ませんでした。
ケガ明けで本来のパフォーマンスを発揮できなかった選手もいましたよね。
そんな中でも日本代表はグループリーグを無事突破して、決勝トーナメントに駒を進めることは出来ました。
しかし結果的にはその決勝トーナメント一回戦で敗退・・・
ベスト32で日本のワールドカップは終わりました。
問題はその後です。
「ケガ人が多かったから仕方ない」「くじ運が悪過ぎただけだ」「団結力やチームワークは世界一と言っても過言ではない」「世界有数のチームと対等に渡り合うことが出来た」などなど、なんだか気持ち悪いぐらい好意的というか、肯定的な雰囲気で評価されているんです。
これってなんかおかしくないですか?
だって「新しい景色を・・・」なんて言っておきながら、過去最高成績のベスト16にも届かなかったんです。
全然失敗だったじゃないですか・・・
史上最強のチームだったんですよね?
私はその気持ち悪い雰囲気の原因は、そもそもの「目標設定」にあったんだと考えています。
今大会の目標については、選手も監督も「優勝」といって憚りませんでした。
それは良いんですよ。
というか寧ろそうでなければならないと思います。
それが簡単でないことは誰もが分かっていました。
でも実際に”やる人たち”は、最高位を目指すのは当たり前なんですよ。
その昔「二位じゃダメなんですか!!」なんて頓珍漢なことを言っていた政治家がいましたが、そんな思考では世界と戦うことなんて出来ません。
では何が問題なのか・・・
それは「最低限これだけは達成しなければならない」というところに設定する目標、つまり「ノルマ」が無かったというところなんです。
これがないと、評価する側はそれが「成功」だったのか「失敗」に終わったのか、はっきりとした評価を下すことが出来ません。
そうなると「なんとなく頑張ったからOKじゃない?」なんて具合に、今回の日本代表の評価みたいになってしまいます。
逆に最低限の目標を設定してさえいれば、「これが出来なければ失敗」と線を引くことが出来ます。
例えば「最終目標は優勝」としながらも、「ノルマはベスト8」とすることは可能ですよね。
そしてそのノルマが達成できなかった時、それを「失敗」と認めるところから、次への成長のステップが始まるわけです。
これはビジネスでも同じなんですよ。
最近では「ノルマ」というとハラスメントに繋がる恐れがある・・・とかでそういう言葉を使わないとか、そもそもそういう設定自体をしない会社も増えてきたみたいですけどね。。。
でもそれがあるからこそ評価が曖昧にならずに済むんです。
つまりゴールは二つあっても良いということ。
一つは簡単に届かなくても頑張れば達成可能なラインに設定する「ストレッチゴール」。
これはやはり目指すべき目標なんです。
日本代表で言えば「W杯優勝」ですね。
そしてもう一つはそのストレッチゴールに到達する為に絶対に越えなければならないノルマ。
ノルマというと人によっては言葉が強すぎるかも知れないので、ここでは「ミニマムゴール」とします。
これは最終目標に達する過程に道標として置くマイルストーン(小ゴール)の意味ですが、結局それを達成しなければ最終目標に到達できないという意味では同義と言っても良いでしょう。
そう定義付けた上で、来期の目標設定をするに当たりこれまでを振り返ってみると、どうも私は「ストレッチゴール」ばかりに力点を置いていたような気がします。
だとすると明確な評価が出来なくなる可能性があるばかりか、スタッフのモチベーションにまで影響してしまっていたかも知れません。
例えば10をストレッチゴールとした場合、9以下の人はみんな未達ということになります(プロセスの評価は一旦置いておきます)。
でもそこに7というミニマムゴールを設定すると、10を目指して頑張っても僅かに到達できなかった人と、7にも満たなかった人に評価差を付け易くなります。
また最初から「10は無理でしょ」と半ば諦めてしまっている層も、「7なら届くかも」と前向きに仕事に取り組めるようになるかも知れません。
そして最低ラインとなるミニマムゴールに到達できなかった人は・・・
学校のテストで言えば赤点ですからね。
学生であれば補習を受けるわけですから、仕事であれば7点以上の人とは違った教育などを通じて、目標達成に近付ける為のサポートが必要となるのかも知れません。
今回の会議で営業の担当者が示した草案は、やや野心的な数字でした。
つまりストレッチ気味のゴール設定だったんです。
そこで現実的な生産能力も含めて協議した結果、その目標値を下げて最低限のミニマムゴールとして設定しました。
これを達成できなければマイナス評価、達成した時点で0、上積み出来ればプラス評価といったイメージですね。
他の来期の目標設定についても、同じような考え方でそれぞれのゴールラインを設定してみようと思います。
もちろんミニマム未達だとしても、それを理由に叱責したり吊し上げたりするわけではありません。
それじゃあ成績不振を理由に国会で公聴会にかけられた、某隣国のサッカーの代表監督みたいじゃないですか。。。
そういうのがミニマムゴールの目的ではないんです。
あくまでも失敗を失敗と認める為のラインです。
そこを下回れば、何らかを改善して目標を達成できるようにしなければなりません。
その見極めの為に、一段下げたところにもハードルを置こうということです。
そうして平均点を上げていくことが出来れば、全体のレベルも上がるというもの。
全体のレベルが上がるということは、それはそのまま会社の成長に直結しますよね。
そんな良い循環を目指して、来期の目標設定を進めていきたいと思います。