嘘・・・

 

 

 「噓つきは泥棒の始まり」なんて言うぐらいですから、嘘はついちゃいけません。
だいたいの人は、子供の頃にそう教わってきているはずですよね?
でも大人になると「嘘も方便」なんて便利な言葉を知って、便宜的な手段として嘘を正当化する事がよくあります。
まあ確かに誰も傷つけず、誰にも損をさせない前提で、何か大きな善行を成す場合などであれば、確かに必要なのかもしれません。
 でも、こと仕事に於いては、嘘はやっぱりいけません。
大企業でも時々「検査不正」「不正会計」なんかが報道されることがあります。
嘘に嘘を重ね続けた結果、それが常態化して嘘でなくなってしまうのかも知れませんね。
ひょっとしたら当事者も「嘘をついている」という自覚さえ無いのかも・・・

 
 実際世の中にはたくさんの嘘が溢れていると思うんです。
大きなものから小さなものまで合わせれば、それこそ無数に・・・
だって胸に手を当ててみれば、誰だって嘘の一つや二つくらいついたことありますよね?
きっとそうやってこの世の中は成り立っているんでしょうね。。。

 

 

 本当の理由

 

 

 転職をする人の内、およそ90%の人は、退職時に「会社を辞める本当の理由」を言わないんだそうです。
つまり10人中9人は何らかの嘘をついているということ。
確かに嘘を付く人はいるとは思いますが、結構多いんですね・・・
本当の理由は言い難いとかそういうことなんでしょうか。
その会社で働いている方々への優しさとか気遣い?
本当のことを言うとすんなり辞めさせてくれない・・・なんて会社もあるのかも知れませんね。。。
 

 そういえばちょっと前に、知り合いの会社で「退職代行サービス」を利用して退職された方がいたとか・・・
「〇〇さんは本日付で退職しますので、今日以降出勤しません」みたいな。
噂には聞いたことありましたが、実際には初めてそういう話を聞いたので、少し驚きました。
そんな「本日付けで」なんて言ったら、引き継ぎとか貸与品なんかはどうするんでしょうか。
まあその人は4月入社の6月退社らしいので、そういったものは無かったのかも知れませんけどね。。。
 

 でもこの「退職代行サービス」、意外と会社側にも都合の良いケースがあるんだそうです。
(人事担当者)「で、退職理由は何でしょうか?」
(代行業者) 「〇〇部長のセクシャルハラスメントが原因だそうです」
(人事担当者)「えぇ!?あの〇〇部長がセクハラ!?」
みたいなこともあるんだとか。
 確かに会社側としても、「本当の退職理由」ではない「嘘の退職理由」を言われてしまうと、その事実(もちろんそれが全て事実とは限りませんが)に気付かない可能性もありますからね。
そうなると改善すべきことも是正できませんし、この事例で言えばコンプライアンス上の問題が隠れたままになってしまいます。
 もちろん本人が(出来れば退職を決意する前に)申し出てくれることが一番良いんですけどね。
でもこういった内容だと、なかなか言い難いこともあるのかも知れません。
ああ、因みに誤解されるといけないので付け加えておくと、これはその知り合いの会社のケースではありませんので悪しからず。。。

 

 振り返ってみると、当社を退職される方の退職理由は「技術レベルに付いていけません・・・」というのが多かった感じがします。
これは経験者の方に多い気がしますね。
未経験者の方は「雰囲気に馴染めなくて・・・」と言っていた方が多かったかな。
でも最近は採用基準を見直して「コミュニケーション能力」を重視していたり、未経験者を一から育てていく方針が強まってきましたので、そういった理由は減っています。
 でも当社の場合は、結構本当のことを言ってくれる人が多い気がするんです。
「実家(かなり遠方)に帰らなくちゃいけない」「病気の治療に専念したい」「大型トラックのドライバーをやりたい」「指輪とかアクセサリーを作る職人になりたい」などなど・・・
いろいろな人がいましたが、そうやって本当のことを言ってくれた方が、こちらも背中を押し易いし、応援もし易いですからね。
 中には「ヤ〇ザに追われているので、しばらく身を隠さなくちゃいけなくなりまして」なんて人も居たなぁ・・・
その後どうなったのかは分かりませんが、元気でやっていてくれることを祈っています。。。

 

 

 フェイク

 

 

 インターネット上にも様々な情報が溢れています。
検索すれば何でも出てくる時代ですからね。
便利といえば便利ですが、その情報を鵜呑みにしてしまうのもどうかと思うんです。

 
 この前も某グルメサイトの口コミの点数の件が話題になっていました。
「会費を払えば評価点を上げる」とか「金を払えば悪い口コミを消せる」とか・・・
私は事実関係は知りませんので多くは書きませんが、先日もその評価点の算出アルゴリズムの件で訴訟にまでなっていたみたいです。

 
 ネットで拾った情報を、さも「完全な事実」として喧伝する人いますよね?
なんか(大丈夫かな・・・)なんて思っちゃうんです。
だってそこにだって当然「嘘」はあるはずですよね。
単純な間違いもあれば、今は既に変わってしまった古い情報、事実誤認や見方の違いなどの意図しないものもあれば、明らかな意図を持った「嘘」まで、様々な情報があるわけです。
それらに踊らされて「事実」や「本質」を見誤ってしまうのは、危険な気がしませんか?
 情報統制された国のプロパガンダで、間違った方向(事実と異なる方向)に誘導されている市民を見れば、危険だなぁ・・って思いますよね?
なんかそんな感じがするんです。
やっぱり最終的には自分の目で見て、耳で聞いて、肌で触れた感覚程確かなものは無いはずですからね。

 

 

 

 そうそう、随分前のことなので今でもそうなっているのかは分かりませんが、私も当社の口コミを見たことがあるんです。
いわゆる「エゴサーチ」ってやつですね。
ああ、こういう風に思われてるんだ・・・なんて妙に納得するものもあったりしましたが、思わず笑ってしまう様な口コミもありました。
誰が書いたか丸分かりな上、完全な「嘘」ばかりだったので・・・
 

 口コミなので「事実」に基づいた感想であればいいと思うんです。
もちろんそれがネガティブな内容であってもですよ。
なぜなら考え方は人によって違って良いし、想いや感じ方も人それぞれです。
「正義」だって双方にあって当然なのでそれは別に良いんですが、「事実」だけは双方には無いはずなんですよ。
だからあんな明らかな嘘を載せちゃ、そのサイト自体がダメだと思うんです。
いや、私は別にいいんですよ。
ただ今在籍しているスタッフを侮辱されている気がしてなんとなく嫌なので、いつかその「事実」をこのブログにでも書いてみようかな・・・

 
 だけどあの口コミを信じる人なんているんでしょうか?
どう考えてもあり得ない話じゃないですか・・・

 永田君曰く、当社は「年間で60人も退職している会社」なんだそうです。
それが”事実”だったら凄いことですよ!
だって当社は総勢40名しかいないんですから。
私を含めて全員が退職したって、計算が合わないじゃないですか・・・
っていうかさ、そもそもウチはそんなに採用出来ないって。。。