パートナー

 

 昨日、一昨日と二日間、新規のお客様からご依頼いただいていた試作品の立会検査がありました。

前に「次の試作品は少し難易度が高い・・」と言っていた例の案件。

先日私が埼玉出張で詳細の打ち合わせをしてきた製品です。

初日は製品本体からのリーク(エア漏れ)が無いかの予備検査。

二日目は製品内部の分離層のリークチェック。

許可を得ていないので写真を載せられないのが残念ですが、出来としてはそこそこ自信はありました。

 マノスターゲージや温度計を設置して、圧縮空気を送り込んで30分。

1分ごとに内圧や温度を記録していきます。

水密検査(水漏れ検査)はオイルパンなどで日常的に行っていますが、気密検査は初めてなので少し緊張しました・・・

放射性物質を除去する装置ですので、この検査をパスすることは必須条件です。

 

 結果は全て合格!!

最終検査の時は私は別室で商談をしていましたので立ち会えませんでしたが、無事合格してホッとしました。

外観的な部分や設計的な点でいくつか指摘はありましたが、「良い出来ですね!」という高評価。

もう一つの試作品は一部設計変更を要しますが、そちらも合格のお墨付きを頂きました。

「そろそろ具体的な発注を・・」という方向性になってきましたので、1歩どころか2歩も3歩も前進です!!

 

ピース

 

 このお客様とは昨年ご縁を頂き、私自身が「なんとか正式取引に漕ぎ着けたい!!」と注力してきたお客様です。

最初の頃は業種の違いなどもあって若干の不安はありました・・・

でも購買部門の方や技術部門の方々からも多くの支援をいただきながら、今回も納得いただける製品に作り上げられたことは作り手として非常に喜ばしく、同時に誇らしい気持ちにもなりました。

お話を進めていく中で、そのお客様が今抱えている課題や目指す方向のお話も伺い、私たちの考える”あるべき姿”とも一致しているという風に感じました。

 「〇〇〇(そのお客様の社名)の愛知工場という位置付けを期待しています」という、ありがたいお言葉も頂きましたよ。

Win-Winの関係の構築を強く志向されており、これからも足りない部分を補完しながらお互いを高め合える様な、良い関係を築いていけそうな気がします。

そのお客様の”足りないピース”として、当社を選んでいただいたことを後悔させるわけにはいきません。

引き続き頑張って取り組んでいきたいと思います。

 

取捨選択

 

 一方で、今週はそこそこ長くお付き合いさせて頂いていた取引先に対し、当方から「受注辞退」の申し出をするという残念(?)な出来事もありました。

実は2ヵ月程前から、社内の一部メンバーと「今後その取引先をどうしていくのか・・」という話し合いを何度か重ねていたんです。

しかしやはり私たちとは『理念』が大きく違うということから、取り引きの継続という結論には至りませんでした。

まあ実際この数年間、原則新規製品のオーダーは辞退、リピート品も転注依頼を繰り返しお願いしていたので、今はもう以前ほどの取引量はありませんでしたが・・・

 あまり細かく書くとただの悪口になってしまいそうですが、理由はいろいろとあります。

  • 法令違反が常態化している
  • ご都合主義のダブルスタンダード
  • お金に汚い
  • モラルとビジネスマナーの欠落

などなど・・・

具体的に何があったのか、どこのどういう会社なのか、興味のある方は私に直接聞いてくださいね。

ただ私たちは、そのような会社と共に歩んでいくことを選択しなかった・・ということです。

もちろん今もその企業さんにしがみ付いている下請けさんはたくさんいらっしゃいますが、材質を図面要求と違う素材で生産したり、検査成績書をカラーコピーして使いまわしていたり・・・

まともな協力会社さんもありますので全部が全部ではないですが、まあだんだんと協力工場の『質』も落ちていきますよね、そりゃあ・・・

私たちは「王道」を歩んでいきたいと思いますので、偽造や不正、法令違反には関わりあいたくありません。

また当社の社員を守る為にも、繰り返される理不尽な要求に屈することもできません。

それを容認してしまっては、社員も自らの会社に誇りを持てなくなってしまいますしね。

 強いて私から言えることがあるとすれば、

「奴隷が欲しいなら、他を当たってください」

ということぐらいでしょうか・・・

ちなみにその取引先は、たまに産業新聞などにも出てくる大手企業ですが、私はそこの製品を買うことは一生ないと思います。

 

 常識!?

  

 また今週ご来社いただいた別のお客様との商談中、その関連会社の方の「物言い」について少し話題に上がりました。

というのも、その関連会社のとある人物(品質関係の担当者)に、当社の女性社員があまりに理不尽な内容で罵倒された・・という話を耳にしていたからです。

具体的に言うと、当社が製作・納入させて頂いた製品に対し、図面要求に無いことを

「そんなもん常識だろうが!」

「そんなことも分らんのか!!」

という感じだったとかなんとか・・・

 実際の生産現場では、図面に記述は無くともお客様の規格や基準で定められていたり、或いは”お願いベース”で「今度からココはこうしておいて・・」みたいな口約束レベルのものは往々にしてよくあります。

そういったものであれば、お客様の要求事項としてそれを実現しようとはするんですよ、当然ながら。

でもその件はそういう内容ではなかったそうで・・・

 

 「・・・という訳で、当社ではその製品の発注はお受けできません」

という話に至る訳です。

そりゃそうですよね、だってあまりに理不尽だと思いません?

 もともと相手を見て、弱い立場の人間にしか強く当たれないタイプの人物らしいです。

言われたその女性スタッフには

「次そういうことがあったら、俺に電話回してね」

と伝えておきました。

「一般的には図面に要求の無いことは”やらない”ことが常識である」ということを、優し~く教えてあげなければなりません。

図面は”仕様書”であるはずですから。

でももし私の認識が間違っているのであれば、それはそれでその「常識」というものを教えていただかなければなりません。

今度お話しできるのが楽しみですね。

 

パートナー

 

 私はお客様に対しても、当社の生産を助けて下さっている協力会社や仕入れ先に対しても、『良きパートナー』であろうと心がけています。

「お客様は神様だ」とか「お金を払っている方が絶対的に偉い」とかいう考えは、私には馴染みません。

(余談ですが、だから私はプライベートで行ったお店なんかでも店員さんに対しては基本敬語で接しますし、一緒にいる人が横柄な態度を取っていたら、その方とは次回以降ご遠慮させて頂くようにもしています。)

 なぜならどちらか一方が隷属的に付き従う関係性からは、何も生まれないと思っているからです。

それは持続性であったり、単純に利益とか価値であったり、または想いの部分であったり。

だからそういうことで気持ちよくなりたい方とは、できるだけ距離を取ろうと思っています。

精神衛生上も良くないでしょうから・・・

 ビジネスという部分では否が応にも”利害”が発生します。

だからこそ信頼関係を基に、双方がしっかりとグリップすることが大切なんです。

その点で言えば、「会社」と「社員」も同じなんですよね。

どちらか一方だけが優越的立場であってはならないはずです。

共に選ぶ、或いは選ばない権利が常にありますから・・・

であるからこそ、これから関わる全ての人や企業さんに『良きパートナー』として選ばれる存在となれる様、日々努力していく必要があるんだと思っています。