信頼

 

 今週は4月18日の木曜日、ある取引先の協力会の総会と懇親会に出席してきました。
この時期は多いんですよ。
来週も月曜日に別の取引先の協力会の総会と懇親会がありますし、来月も当社が所属する愛知県シートメタル工業会の総会と懇親会があったりします。

最近はこういう協力会的なものも、あまり意味を為さなくなってきて止めてしまう様な会社もあれば、一層活動に力を入れて取り組んでいる会社もあって、二極化してきている感じです。
どちらが良いのかは分かりませんけどね・・・
私は個人的にはこういう協力会はあるべきだと思っていますし、可能ならばより発展的で、親会社と協力企業の双方に有益な活動が活発に行われると良いなぁ・・・なんて思っています。

 

 

 共栄

 

 

 今回のこの取引先、とってもユニークな会社なんです。
なんかこの時期には毎年そんなことを書いている気もしますが、下請けの立場から見ていても非常に興味深い取り組みをいろいろやっているようですし、働いている社員の方々の雰囲気もすごく明るい印象なんですよ。

そりゃあ「外から見えている部分だけ」というところも、ひょっとしたらあるのかも知れません。
ただ、そういうのって意外とちゃんと伝わるものなんです。
本当に雰囲気の悪い会社って実際にあって、それはそれでどう取り繕ったって外部の人にも伝わってしまいますから・・・

社名は出しませんが、すごく雰囲気の悪い会社と以前取り引きをしていたことがあります。
そこは社員の方々の感じも凄く悪かったなぁ。。。
こちらが挨拶をしても、誰一人返事をするどころか目を合わすこともせず、基本は無視。
納品に行っても、荷受けの社員さんでさえ「俺の仕事増やすんじゃねぇよ!」的な態度。
あそこは酷かったな。。。

もう取り引きはありませんけどね。
でも止めて良かったと心から思っています。
周りの協力会社の方たちも、取り引きを止めたがっているところが多かったですし・・・
取り引きを無理して続けていたら、こちらまでおかしくなっていたかも知れません。
そこの社員の方も、精神的に病んでしまって休職する方が結構多かったんですよね。。。

 

 一方で今回のこのお客様。
私は最近お邪魔することはめっきり少なくなりましたが、私がよく訪問していた頃から雰囲気がすごく良い印象です。
社員の方一人一人もとても明るく、多くの方が前向きに職務に当たっているのが伝わってきます。
もちろん挨拶を「無視する」人なんていませんよ。
その懇親会の時も、私が帰ろうと会場を出たところで、以前当社を担当していた方がわざわざ走って追いかけてきて「今日はありがとうございます!ご挨拶も出来ずに済みませんでした!!」と声を掛けにきてくれました。
こういうところなんだよな。。。

この会社の社長が目指しているのは「世界一社風の良い会社」。
そして今から20年程前の、当社が取り引きをしだした頃よりずっと前から、「風土改革」に熱心に取り組んでいたそうです。
そういう活動を粘り強く続けてきた成果が、今会社の隅々にまで浸透し、こうして社員一人一人の言動に繋がっているんだろうな・・・と思います。

 

 近年、この会社の社長は「公明正大」「真の『共栄』関係づくり」ということをよくおっしゃっています。
現実的には、発注元と下請けという構造上、なかなか難しいテーマですけどね。
でもこの会社とその取引先の間であれば、何らかの「答え」に辿り着けそうな気がします。
なぜなんだろう・・・
なんだかそういう期待をしてしまう会社なんですよ。

 

 

 Give and Take

  

 

 そういう「期待」というのは、「信頼」から生まれるものなんだと思います。
社員から社長に対する、あるいは下請け企業から親会社に対する「信頼」。
そのベースが無ければ成り立たないものですよね。
ただの金銭的な繋がりだけでは不可能なものです。

利害関係の一面を持つ両者の間で、信頼を築き、それを維持していくのは難しいことです。
利己的な考えに偏ってしまえばすぐに破綻してしまう事は目に見えていますから・・・
そこで必要なのが強い「利他の心」。
自己犠牲ではありませんよ。
相手のことを想い、相手の利益となるように図り、相手の幸福を願う心。
それが「信頼」の礎だと思います。

 

Give and Take ってありますよね。
「利益交換」とか「公平なやりとり」なんて意味になるんでしょうか。
これが信頼関係を構築する、分かり易い手段の一つです。

ポイントになるのは、必ず「Give」が先ということ。
「与えて初めて得ることが出来る」、これが利他の心に通ずるわけです。
加えて「Take」を目的化しないということ。
それを過度に目的とした「Give」は、利己的なものに過ぎませんからね。

 

 例えば、自分の給料に十分に満足して会社に勤めている人って、恐らく少ないですよね?
誰だって貰えるものならもっとたくさん欲しいと思っているはずです。
「いや、もうこれ以上要りません」なんて人いないんじゃないですか?

そこでその人がどういう心持ちで仕事をするのか・・・
これがその人の将来を大きく左右するものなんです。
大きく分けると2パターンの人がいます。

一つは「これだけしか貰えないんだから、そんなに熱くなって仕事なんか頑張んなくてもいいでしょ?」と考える人。
そしてもう一つが「期待に応え、それを越えるぐらいに頑張って、良い評価をして貰おう!」と考える人です。
ああ、なにも前者を否定するつもりはありませんよ。
そういう考え方をする人はいて当然ですし、恐らくその場合は多少なりともその会社にも問題があると思うからです。
ただあなたがその人の上司、またはその会社の経営者だった場合、どちらを評価したいと思うでしょうか・・・
きっと10人いたら全員が「後者」と答えると思います。

ではその2人の違いは何か・・・
それが上司や会社に対する「信頼」に他ならないと思うんです。
それがあるからこそGive and Takeの好循環が始まっていく。。。

もちろん上司の側、会社の側も、同じようにGiveから始めなければなりません。
それがその社員の方に対するメッセージとなり、それは正にその社員を「信頼している」という証にもなるからです。
それが出来ていなかったり足りなかったりすることが、社員の方からの信頼を大きく毀損する原因になるんだと思います。

 

 

 

 4月は昇給の時期です。
今年は時期を早めて実施しようと考えていましたが、私の方が日々の業務に忙殺されており、繰り上げての実施が出来ませんでした・・・
申し訳ありません・・・

ただ例年であれば昇給考課の得点に従って昇給を実施していたのですが、今年は基本給や各種手当のベースを上げて昇給を実施しています。
均等ではありませんが、全社員の昇給率の平均で6%以上の昇給。
多い少ないはその人の判断に委ねますが、何れにしても私たちの様な小規模事業者が給与のベースアップをするのは「ルビコン川を渡る」決意が要るものなんですよ。
しかも足元の業績は決して好調とは言えない状況ですし。。。

昨今の物価高の現状を鑑みて・・・というのもあります。
あらゆるものが値上がりしていますからね。
ただ今回のそれは、それ以上に社員のみんなに対する「メッセージ」のつもりなんです。
どう受け取るかは、受け取る側次第ではありますけど。

社員のみんなには、面談の場で直接伝えるつもりです。
このメッセージがみんなに正しく伝わって、良いGive and Takeのが回っていくことを心から願っています。

 

 

 

 

 



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