コーチング

 

 

 最近になって急に季節も進んで、一気に秋の空気になってきましたね。
まだ日中は暑さを感じる日もありますが、朝晩は一枚上着を羽織らないと少し肌寒いくらいです。
風邪をひいたり、体調を崩しやすい季節ですので、皆さんもお気を付けください。。。

 私はと言うと、最近はずっと寝不足気味です・・・
寝不足気味なので比較的早めに眠るのですが、早く寝過ぎるからか夜中に起きてしまって、そこから眠れなくなってしまいます。
まあ歳のせいなのかも知れませんが、眠れなくなる一番の原因は、起きた時についテレビを観てしまうからなんです。

 最近よく観るのはラグビーのW杯と、サッカーのチャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)です。
特にサッカーがやっていたらもうダメですね。
だいたい午前2時前後から1試合、午前4時前後から1試合あるので、観だしたらもうそのまま朝まで起きていることになってしまいます。

 特に今回のCL、EL共に過去に無いくらいの数の日本人選手が出ていますから、余計に力が入って観てしまうんですよ。
こんなに多くの日本人選手が出るなんて、一昔前じゃとても考えられない事でしたからね・・・
しかも当たり前の様にスタメンに名を連ねていたり、中にはもうクラブのエース級の選手もいるくらいです。
メジャーリーグの大谷選手なんかもそうですけど、最近の様々な競技での日本人選手の活躍ぶりは、本当に目を見張るものがありますね。

 

 

 師弟

 

 このところ特に目覚ましい活躍を見せているのが、ラ・リーガ(スペインリーグ)のラ・レアル(レアル ソシエダ)に所属する日本代表 久保 建英選手です。
昨年ラ・レアルに移籍してきたのですが、1年目からレギュラーとして定着し、昨シーズンも後半の方ではそれなりに活躍していました。
しかし今シーズンは開幕から大活躍。
まだ22歳ながら、もうチームのエースという風格です。
9月は4戦4得点で、日本人として初めてラ・リーガの月間MVPにも選出されました。

 10歳で海外に渡り、世界最高峰のクラブであるFCバルセロナのカンテラ(下部組織)であるラ・マシアに入団。
当時から「天才少年」と将来を嘱望されていましたが、ここ数年はリーグ下位~中位のクラブにレンタルで出され、代表でもなかなか結果が出せずに伸び悩んでいる感がありました。
しかし昨シーズン後半から一気に才能が開花、正に「覚醒」した感じの活躍ぶりです。

 なぜそんな急に覚醒したのか・・・
よく言われているのは、昨季同じラ・レアルに所属していた(昨シーズンで引退)元スペイン代表のレジェンド、ダビド・シルバの存在です。

 久保選手と同じ様な体格で同じレフティ、あのイニエスタ選手が過去の対戦相手で一番上手かった選手として名前を挙げる程のテクニシャンで、魔術師の異名を取る名選手です。
そんな選手と共に過ごした1年間が久保選手を成長させ、その才能を開花させたのだと言われています。
正に「師弟」といった感じですね。。。

 

 直近で話題となった師弟関係と言えば、NBAの名門レイカーズに所属する 八村 塁 選手と、同チーム所属のレジェンド レブロン・ジェームズです。
あのバスケの神様 マイケル・ジョーダンと双璧を為すほどのスーパースター。
八村選手も昨年移籍したチームにフィットする為、オフシーズンはずっとレブロンとトレーニングをしていたそうです。
おかげでワールドカップに出れなかったのは残念ですが、今やレブロンに「俺の代役」とまで言わせるまでに成長した八村選手も、今シーズンは大活躍してくれるのではないでしょうか。

 

 

 ティーチングとコーチング

 

 スポーツの世界では時々話題に上がる師弟関係。
日本のプロ野球だと、ヤクルトスワローズ時代の野村監督と古田選手の関係などが典型ですよね。
多くの名選手の飛躍には、良き先人、良き指導者の存在は欠かせないものなのでしょう。

 一方で「名選手名監督に非ず」なんて言われるように、プレイヤーとして優れていたからと言って、必ずしも良い指導者になれるとは限りません。
言い換えると、どれだけ圧倒的な実績や知識、経験や技術があったとしても、指導力や統率力、コミュニケーション能力や人間性などの、指導者に必要とされる基本的な資質が欠けていたら、良いプレイヤーを育てる事なんてできません。
そこが難しい所なんですよね。。。

 

 そしてそれは、なにもスポーツの世界だけの話ではありません。
私たちの日常、日々の仕事にしたって同じことですよね。
指導者には指導者として必要とされる要素があり、もちろんプレイヤーとして優れていた方が良いのかも知れませんが、それは良い指導者の「絶対条件」ではないということです。

 なぜか・・・
それを理解するためには「ティーチング」と「コーチング」の違いを理解する必要があります。
似た言葉ではありますが、実はこの二つには大きな違いがあるんです。

 

 まずは「ティーチング」。
これは指導する側(教える側、上司)が持っている知識や経験、技術などを教え、共有する事が目的です。
あくまでも指導する側が、一方的に「答え」を教え、その与えたものによって目標達成や課題解決へ導き、成長を促すというもの。
これだけなら、名選手は名監督になれますね。
指導者にもプレイヤーとして一定の技量があった方が望ましいというのも頷けます。

 

 ただ一方の「コーチング」、こちらはそうはいきません。
コーチングとは双方向の対話やコミュニケーションを通じて、指導される側の成長の為の「気付き」を与えるのが目的です。
指導される側がその気付きによって主体的に自ら「答え」を見つけ、解決まで実行する・・・
あくまでも課題解決や目標達成をするのは指導される側自身であり、コーチはその人の能力を引き出し、最大化するのを手助けする存在に過ぎません。
この場合、指導者は必ずしも名プレイヤーである必要はありませんよね。。。

 

 

 

 私自身、ある時をきっかけに自分自身がティーチングに寄り過ぎていて、コーチングが出来ていないことに気付きました。
だからそれ以降、出来るだけ「答え」を与えるのではなく、「気付き」を与えられるようにしようと様々な取り組みをしてきたんです。
まだ全然イメージするところまでは出来ていませんけど・・・

 ちょうど今週、来週開催予定の品質会議に向けて、その「気付き」を与えられるような「仕掛け」をしたところです。
みんな「マジか・・・」なんて思った事でしょう。。。
でもこれが成長の為の「きっかけ」になると思うんです。

 最初っから完璧な答えなんて求めていませんよ、私は。
一緒に悩んで、考えてやってみましょう。
そもそも絶対的な「答え」なんてありませんからね。
それが私なりの、「コーチング」の一つ形だと思っています。

 

 

 

 

 

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