期末

 

 

 早いもので、気付けばもう9月ですね。
あっという間にこの2022年も3分の2を終え、残すところ4ヵ月しかありません・・・

 お客様のほとんどは、この9月末で中間決算を迎えます。
やっぱり3月末本決算の会社さんが多いんです。
 一方、当社はこの9月末が本決算となります。
会社にとっては一年の締めくくり。
来月からは新しい期のスタートです。
10月からまたスタートダッシュが切れる様に、今月も頑張っていきたいと思います。

 

 

 「目標」と「計画」

 

 

 この時期になると、みんなが大嫌いな「目標」の設定と「計画」の立案をしなければいけません。
もう何年前から始めたでしょうか・・・
最初の頃は「なんでも良いから、まずはみんな書いてみようよ!」みたいな感じでスタートしています。
内容も問いませんでした。
達成度合いの評価さえ、敢えてしませんでした。
 おそらくみんなも「これ、何の為にやってんの!?」みたいな感じだったと思います。
でも、私は最初はそれでいいと考えていました。
だって最初からハードルを高くしてしまったら、みんなもきっと戸惑っただろうし、続けることも出来ないんじゃないかと踏んでいたからです。

 徐々に要求を高めていくに連れ、みんな毎回頭を悩ませるようになってきました・・・
今では私も最初の頃の「何でも良いよ!」から一転し、「これは具体性が無いんじゃない?」「この目標値は妥当性に欠けるんじゃない?」なんて、再考を促すことも増えてきています。。。

 例えば半期ごとに設定する目標で言えば、私は特に「根拠」と「定量性」を求めます。
 「根拠」は絶対必要ですよね。
なにかを改善しようとするなら、当然前期の実績や課題を分析してから、何をどう改善するのか考えなければなりません。
思い付きだとか、なんとなく雰囲気で・・・なんてもっての外です。
そうすれば、その目標のハードルが高過ぎたり低過ぎたりはしないはずですよね?
 「全体の目標」があり、それを達成する為の「部門毎の目標」があります。
そしてその「部門毎の目標」を達成すべく、「個人の目標」を設定するわけです。
言い換えると、「個人の目標」をみんなが達成すれば、「部門毎の目標」は達成されるんです。
そして「部門毎の目標」が達成されることで、「全体の目標」が達成できる。
だから、各個人が根拠を持ってそれぞれの目標に落とし込んでいく必要があるんです。

 そして、その目標が達成できたのかどうか、何%達成できて何%未達だったのかを振り返る為に必要なのが、「定量性」です。
分かり易い例で言うと、「燃費を良くするために車を軽くします」というのは『定性的』。
一方で「燃費を〇〇km/Lにする為に、重量を〇Kg軽量化します」というのが『定量的』となります。
つまり、定量的な目標を設定するにも、やっぱり根拠が必要なんです。
上の例で言えば、「〇kg軽量化すると〇〇km/L燃費が向上する」という裏付けがあるんですよね。
その上でそういった目標であるからこそ、目標の達成度合いも正当且つ公平に振り返って評価することが出来る様になります。
数値や数量は共通の概念ですから、ブレることもありませんし、変な感情が介入する余地もありません。
その達成度合いに応じて、またその結果に至る原因を分析することで、次の定量的な目標の設定に繋がっていくわけです。
 そうやって考えれば、もはや「これ、何の為にやってんの!?」なんてことには成り得ないはずなんですよ。

 半期毎に「計画」も策定します。
具体例で言うと「品質活動計画」なんてものを策定したりするわけです。
ここで大事なのが「具体性」と「ストーリー」になります。
 具体性については説明の必要もありませんが、より具体的である為には、活動内容が「5W1H」にまで落とし込まれていれば完璧です。
「何のために(why)」「いつ(when)」「誰が(who)」「どこで(where)」「何を(what)」「どのように(how)」というやつです。
ここまで決めていれば曖昧さも無く、なし崩しに計画倒れなんてことも起き難いはずですよね。
 計画についていえば、ストーリーも大事な要素です。
今ある課題(現在地)に対して、半年後の在るべき姿(目的地)を定め、改善計画を策定する(針路を定める)訳ですから、出来るだけ連続性があった方が良いんです。
場当たり的にその場しのぎの活動を行っていたのでは、なかなか目的を達するのは難しいですから・・・
 在るべき姿を描くのは、そこに目標がありますのでそれほど難しくは無いと思います。
難しいのは「課題」の抽出でしょうね。
これは問題を発見し、その問題の原因を潰すことで、在るべき姿とのギャップを埋める作業です。
在るべき姿に通ずる問題を見つけて、その問題を効果的に解決しなければ、目的を達することなんてできませんよね。

 こうやって書くと結構大変そうですが、「もっと良くしたい!」という改善意欲や、「もっと成長したい!」という成長志向があれば、自ずとそのエネルギーは生まれてくるものです。
来期もしっかりとした「目標」と「計画」を持って、頑張っていきましょう!

 

 

 「人事」

 

 

 新しい期の始まりですので、人事も発生する時期です。
ここではまだ大っぴらに書くことは出来ませんが、今回はちょっと体系的な見直しも計画しています。
これまで当たり前だったことも、この際ゼロベースで見直して、より良い方向に持っていくための布石です。

 何か変化がある時、ある種アレルギー反応を示してしまう人もいるかと思います。
でもそれを恐れていては、変えるべきものも変えることが出来なくなってしまいますから・・・
ここは「全体最適」を強く意識しながら、勇気をもって前に進んでみようと思います。
詳細はまた来月にでも報告させて頂く事にしますね。。。

 

 

 

 一昨年から昨年前半に掛けては、当社も新型コロナの影響などもあって受注減に見舞われていました。
昨年後半からは受注量は戻ってきたものの、今度は資材の調達難や価格の暴騰に苛まれています。
10月からの新しい期は、どんな一年になるかな・・・
次の一年が実りある年となる様に、この9月からしっかりと準備をしていきたいと思います。