
前もそんな話をした気がしますが、私は結構物持ちが良いんです。
例えば服や靴なんか、20年くらい前に買ったものを今も持っていたりします。
流行りを追ってしまうとなかなかそうはいかないでしょうが、私はシンプルで普遍的なデザインのものが好きなんですよね。
ブランドとかより質を重視したいですし、本当に気に入ったものを買って、大切に永く愛用する傾向にあります。
なので「数(種類)」をたくさん持つことはありません。
例えば「ブーツと言えばこれ」みたいなものがあれば、それ以外は必要としませんし、気に入ったそればかりを何十年も履き続けていく感じ。。。
まあそういう意味では決して「お洒落」な方ではないかも知れませんね。
「いっつも同じもの身に付けてるよね・・・」なんてことになりがちなんです。。。
限界・・・

私が先週まで使っていたビジネスバッグです。
見るからにくたびれた感じ・・・
10年以上(ひょっとしたら15年くらい)は使っていたんじゃないでしょうか。。。
もう形も崩れて自分じゃ立っていられない状態ですし、雨なんかもジャンジャン滲みてきてしまいます。
まあこれについては、買った当時もそんなにこだわって手に入れたものでもないですし、質がどうこうということも考えていませんでしたので、それなりに頑張ってくれた方じゃないでしょうか。
でもさすがにもう限界です・・・
くたびれたオジサンにはお似合い?
それを言っちゃあ身も蓋もありませんよ。。。
持ち主がくたびれてきている分、持ち物くらいはシャキッとしていてもらわないと困りますから。
ということで、遂にビジネスバッグを買い替えることにしました。
念願の
実は「次にビジネスバッグを買うならコレ!!」と決めていた鞄があったんです。
それこそ、もう何年も前から・・・
でも「まだ今の使えるしなぁ・・・」なんて、なんとなくタイミングを逃していたんです。。。
そもそもハンドメイドの鞄だったりするので、欠品していることもあったり、似た鞄に目移りしてしまったりしたこともあるんですけどね。
でも最終的には、やっぱり最初に心惹かれたその鞄に決めました。



という事で、今回買い替えた鞄がこちら。
念願の黒いダレスバッグです。
ダレスバッグとは、比較的大きく、金具で開口部を留めるタイプのブリーフケースのことで、戦後サンフランシスコ平和条約を締結するために来日した、アメリカのジョン・フォスター・ダレス国務長官が携えていた鞄に由来するのだそうです。
私は初めて見たときは(お医者さんの持ってる鞄みたい・・・)なんて思ったのですが、実際欧米では「ドクターズ(医師)バッグ」とか「ロイヤーズ(弁護士)バッグ」なんて呼ばれているのだとか。。。
ちょっと厳つい感じもしなくはないですが、いざ手に持ってみると意外とそんなことは無く、むしろ品のある感じです。
収納性も申し分ないですし、堅牢な作りも安心感がありますよね。
開口部に金具が入っているので、自立した状態で口元を大きく開いたまま固定できるところも、使い勝手が良さそうな気がします。
素材はイギリス産のブライドルレザーという革で、馬具などに使われている丈夫で耐久性の高い革。
表面の白っぽいのは「ブルーム」というもので、革に染み込ませてある蝋(ワックス)が表面に浮き出て凝固したものなんだそうです。
でもこれは使っているうちに徐々に落ちていき、きれいな艶が出てくるのだとか。
革製品はそういう経年変化が楽しいですし、長く使えば使うほど愛着も湧いてきますよね。
そして何より私が惹かれたのは「ハンドメイド」というところです。
しかも日本の熟練の職人さんによる、メイド イン ジャパン!
よく見ると、縫製や折り込みの部分の仕立てなど、職人の方が丁寧に作っていることが感じられる作りになっています。
業種は違えど、同じ”モノづくり”を生業としている私としては、やっぱりそういうところに魅了されてしまうんですよね。。。

荷物を入れるとこんな感じ。
15インチのMacBookも余裕で入っちゃいます。
(パソコン入るかな・・・)なんてちょっと心配していましたが、これなら全然OKです(重たいので、普段からノートパソコンを持ち歩いているわけではありませんが・・・)。
それでもそもそもが結構重たい鞄です。
今までみたいに何でもかんでも鞄に入れて持ち歩くのではなく、必要最小限の荷物にできる様に整理しないといけませんね。。。
手にして一週間。
私にとっては結構値の張る買い物でしたが、やっぱりこの鞄にして良かったと改めて思っています。
きっとこの先何十年も使うことになりますから、そう思えば言うほど高くはないのかも知れません(決して「安い」なんてことは言えませんが・・・)。
恐らく人生最後のビジネスバッグ。
この鞄と共に、この先も良いビジネスライフを刻んでいければと思います。
くたびれたオジサンには不釣り合い?
そんなこと言わないでください。
目指す処はまだまだ先です。
今まで以上に仕事も頑張って、この鞄が似合う様に自分自身も磨いていきたいと思います!