
先週はサッカー観戦の話題でしたが、一週間経った今もまだ熱は冷めやらぬままです・・・
そして今週は11月シリーズの2戦目、ボリビア戦が行われました。
メンバーを入れ替えて挑んだ日本代表でしたが、見事3-0の快勝!!
2025年の最終戦も勝利を飾り、10月のブラジル戦から3連勝で今年の代表活動を終えることとなりました。
本当に強くなりましたよね。
それこそ一昔前はワールドカップ出場を目標にしていたわけです。
それが今や「ワールドカップ優勝」が目標になっているんですからね・・・
ドーハの悲劇を見て涙を呑んだ私たちの世代からすると、正に隔世の感がありますよ。。。
ヨーロッパ予選の方でも出場国が決まりだしました。
まだプレーオフが残っていたりもしますが、来月上旬にはもうグループリーグの組み合わせ抽選があるそうです。
そうなるといよいよ・・・って感じですね。
日本はFIFAランクでも18位となり、初めてポット2での出場となります。
楽しみですねぇ。。。
今回こそ「死の組」だけは避けて欲しいと願っています。
一周回って…

そのボリビア戦、スコアは3-0と圧倒していたように見えますが、内容的には「完勝」と言って良いのかはちょっと「?」と感じました。
実際にポゼッション(ボール保持率)は49%:51%と負けています。
シュート数も9:13で、ボリビアの方がシュートを打っています(枠内シュートは7:0でしたが・・・)。
デュエルの勝率でも47%:53%とボリビアが上回っていました。
危ない場面があったわけではありませんが、日本がどうも攻めあぐねていた感じですね。
そんな中で転機となったのが後半の選手交代でした。
上田選手、町野選手、中村選手の3枚替えで、流れが一気に変わったんです。
実際その中村選手のアシストで町野選手が2点目を押し込み、上田選手のアシストから中村選手が3点目を決めています。
やや押し込まれていた時間帯だっただけに、この選手交代については見事というしかありません。
正直に言うと、森保監督については私は否定的なスタンスでした。
以前は選手交代のカードを切るのが遅く、またその交代も(何がしたいの!?)みたいなことが多々あったんです。
私にはどうも「戦術」が無いように見えていました。
現に公然と「外からもっと指示が欲しい」と監督批判ともとれるコメントをした選手もいたんですよ。
「良い守備から良い攻撃」という大きなコンセプトは以前から有りました。
これが目的を達する為の全体的な方向性とするならば、それは「戦略」としては良いんだと思います。
ただそれを実現するための具体的な行動や方法、つまり「戦術」が見えなかったんです。
「戦略」を実現するための、具体的なアクションプランとしての「戦術」。
これを「選手任せ」にしている様に感じていました。
これって、私たちの仕事にも通ずるところがあるんですよ。
現に私もよく「で?具体的に何をする(した)の?」なんて聞くことがあります。
大きな方向性が必要なのは分かる。
でもそれを示すだけで事が全て上手く運ぶなんてことはありません。
「で、どうする」が無ければ、戦略なんてただの「絵に描いた餅」なんです。
それに対して森保監督は
「ゲームが始まれば状況は変わっていくので、そこは選手がピッチで自ら考えて動いて欲しい」
なんて言うものですから、(じゃあお前要らねぇじゃねえか!)なんて思っていたんです。
ただ、最近の日本代表の好調ぶりを目にする中で、私の見方が違っているのかも・・・なんて思うようになりました。
例えば先月のブラジル戦。
前半に2点を取られて迎えたハーフタイムで、ゲームキャプテンだった南野選手が「もっと前からプレスに行こう」と声掛けを行ったそうです。
それに応じて日本は後半からハイプレス戦術に転じます。
そしてその南野選手が相手DFのミスを突いてまず1点。
そこから一気に流れを掴んで、20分余りで3得点し逆転に成功しました。
どこでプレスに行き、どのコースを切るのか、選手たちが自ら考えてアクションを起こした結果です。
私は「チームマネジメント」の部分、戦略を実現するための具体的な指示やアクションが無いことを否定していたんです。
「戦術がない」と言って。
でも成熟したメンバーのチームであれば、もはやそのチームマネジメントという型にはめるような管理プロセスではなく、目指すのはその先にある自律した組織・・・ということなのかな。
ひょっとしたら一周回ってチームビルディングをやっていたのかも知れません。
チームビルディングとは、メンバー間の信頼関係を築き、心理的安全性の基に強固な協力体制を作ること。
そもそもチームビルディングが未熟な組織では、どれだけ優れたチームマネジメントをしても目標達成は難しいもの。
だからチームビルディングがファーストステップです。
それが出来た上でのチームマネジメント。
つまり設定した目標を実現するためにチームの活動を計画し、具体的な行動をもって推進していく「戦術」です。
これを示すことで、メンバーは迷わず目標達成に向けて進んでいけるわけですよね。
ただそれも、メンバーの質によるということなのでしょう。
成熟したチームであれば、管理するよりも自律的な行動を促した方が良い。
そのフェーズではもうマネジメントは必要ないので、よりチームビルディングを強化しよう・・・
それを代表チームは地で行っている感じなのかも知れません。
それで更に信頼関係が高くなれば、得られる成果はもっと大きなものになるでしょうからね。
思えば最近はそういう指導者の方が成功を収めている気がします。
例えば野球の栗山監督なんかもそうですよね。
一昔前の強権的な監督像からすると、その存在ややり方は一線を画すものです。
逆に言えば今のサッカー日本代表には、以前指揮を執っていたトルシエさんみたいな監督は合わないということなんだろうな・・・
そしてその自律とマネジメントのギャップが表面化してしまっているのが、バスケの八村選手とホーバスHCってことなのかも知れませんね。。。
自ら考えて行動できる自律型組織。
そんなチームは最強ですよね。
そしてそれはスポーツの世界に限った話ではなく、日常のビジネスの場でも同じことです。
それにはまず信頼関係や風土といった土台があり、その上で揺るがない指針や具体的な計画があり、それを実行できるメンバーがいることが必要。
そして最終的にはそのメンバーが自らを律し、自ら考えて行動できるチーム。
それが最終的に目指すべき「在るべき姿」なんでしょう。
さて、私たちはどのフェーズにいるのかな。
何が出来ていて何が出来ていないのか・・・
ひょっとしたらまだその土台も出来ていないのかもな。。。
もしそうなら、まずはチームビルディングから始めなければなりません。
まだまだ道程は長そうですね・・・
そんなことを考えさせられた代表戦でした。