
4月になって3週間が過ぎました。
気付けば桜も青葉になり、最近は急に季節も進んだ感じですね。
だって今日なんて予想最高気温”29℃”ですよ?
春をスッ飛ばして、一気に夏がやってきたみたいです。
今月からは我々も新しい期が始まり、今期の目標や活動計画もスタートしました。
そしてそんな中で今週開かれたのが、月例の「品質会議」。
いつもなら前月の品質の状況について話し合い、傾向の分析や原因追及、課題抽出や改善策の立案などをする場です。
ただ今回は期首ということもあり、前期の品質活動の振り返りや、今期の品質活動についてを中心に話をしていました。
その会議の場で、前期の反省を踏まえて・・・という話から
「管理者がもっと監視を強化して・・・」
とか
「もっと厳しさを持って取り組まなければ・・・」
なんて発言がありました。
うん、確かに言って言いっぱなし、放ったらかしになんてしていたら、計画的な活動を組織的に実行することなんて出来ません。
だからと言ってどんどん”締め付け”を強めていけばいいのか・・・というと、それはまたそういうわけでもないんじゃないかと思うんです。
ではどうすればよいのか・・・
会議に出席していたメンバーには直接話をしましたが、ひょっとしたら正しく伝わっていないかもしれません。
それに出席していたのは極一部のスタッフでしたから、その内容を聞いていない人の方が多いんですよね。。。
そこで今回、改めて私の考えをここに記しておきたいと思います。
共感

ルールを決めたら守られる
指示をしたから実行される
教えたから理解されている
言ったから伝わっている
などなど・・・
こういう考え方は非常に「甘い」と私は常々言っています。
なんなら中二の頃の私くらい甘い考えだと言ってもいいかもしれません。
その考え方は、ある種「傲慢」と言えるかも知れませんね。
それはアウトプットする側のエゴであり、自己満足に過ぎないとも言えます。
なぜか・・・
それは決める人と守る人、指示する人と実行する人、これは会社で言えば上司と部下に言い換えられますが、その間には「利益相反」が生じやすいからです。
例えば上司は部下の仕事が成果を上げることで業績に貢献することが「利益」と考えている一方、部下の側は無理に苦労をして成果を上げるよりも、負担なく現状維持でいることを「利益」と考えているかもしれません。
そこに利益の対立、つまり利益相反が生じてしまうんです。
「ミスや不具合は早く芽を摘んで被害を最小化する」という上司の利益に対して、「表沙汰にならなければ新たなルールや処罰を課されることもないので、不都合なことは見て見ぬふりをしておく」という部下側の利益があるかも知れません。
上司と部下の価値観が違えば、上司の利益は部下の不利益となり得るんですね。
そこで必要となるのが「共感」です。
目標の達成、或いはルールを守る必要性、それを達成すればどういう利益があり、そのルールを守らなければどういう不利益が生ずるのか・・・
部下がそれに共感を持てなければ、利益相反を防ぐことは出来ません。
逆にチーム全体がそれに共感し、同じ価値観で物事に取り組むことが出来れば、双方の一致した利益に向かって力強く前進していくことが出来るはずなんです。
監視を強めたり、厳しく指導することも時に必要な場合もあります。
でもそれは一歩間違うと、更なる利益相反の原因になってしまうこともあるんですよね。
「信頼」と「信用」

目的に共感して価値観を揃え、同じベクトルで進むことのできるチームに必要なものは何か。
それは「信」の心だと私は思います。
上司の部下に対する「信頼」、部下の上司に対する「信用」。
だってこれの無い相手に共感など覚えられるわけありませんし、同じ価値観を持てるはずありません。
だから大事なのは「信」の心。
では如何にして上司からの信頼を得、部下から信用されるようになるのか。
それは色々とあるのでしょうが、私が一番大事に思うこと、私自身が大切にしていることは「言葉」です。
”人”に”言”葉と書いて「信」ですからね。
他者の信を得るには言葉はとても重要です。
例えば何か新たにルールを決めて部下に周知させる時、
「これは会社の方針だから」
「社長がそう言っているから」
なんて言っていてはダメなんです。
それでは部下からの信用は得られません。
何故そうしなければならないのか、何故そうしてはいけないのか、どんな利益があってどんな不利益が起き得るのか・・・
これをちゃんと自分の言葉で、自分自身の意思と責任において説く必要があるんです。
そしてそれが正しく理解されることイコール、共感を得るということなんだと思います。
そしてその根っこにあるのが「信」の心・・・ということです。
先日、某取引先の協力会の懇親会に出席しました。
まあその会に限らず、他の会合に出席したりした時もそうなんですが、やはり他の会社の経営層の方と会話をしていても、よく話題に上がるのはやはり「人」のことなんです。
「最近の若い子は・・・」
「一昔前と違って・・・」
「ゆとり世代は・・・Z世代は・・・」
確かに私もジェネレーションギャップを感じることは多々ありますし、いろいろ考えたり悩んだりすることはあります。
(何遍言っても伝わらんな・・・)
なんて具合に苛立つ時だって、周りには見せていないだけで実際はあるんです。
だからそういう時ほど、私は言葉を尽くすんです。
伝わるまで、何度でも・・・
それは私にとって「共感を得る」ためのプロセスの一つであり、「信用を得る」ための手段でもあります。
結果、私が信用されるに足る上司であるかは、私自身には分かりません。
ただそれでもこれが正しいと信じている以上、今後もそうしていくんだと思います。
「信」の心をベースとした、同じ価値観を共有できるチーム。
そんなチームで在りたいですからね。