
製造業はその昔、建設業などと並んで「3K職場」なんて言われていました。
「きつい・汚い・危険」の3つの「K」で3K。
最近はあまり聞かなくなった気もしますが、これは労働環境が改善されてきているということなのかな・・・
人手不足が叫ばれている昨今ですし、多くの企業がそれなりに対策しているはずですからね。
ただこの3つ、同列に考えてはダメだと思うんです。
だってそうじゃないですか?
「きつい」と「汚い」は、仕事の性質上止むを得ないところがある業種もありますよね。
例に出すのが適切なのか分かりませんが、介護職なんかはその典型かも知れません。
社会的意義は高いのに、成り手が少ないのはそういう部分もある気がします。
以前当社に面接に来てくれた方で、介護職からの転職を希望されていた方も、転職理由にそういう点を挙げておられました。
まあ会社によってはもう少し努力できる部分があるところもあるかも知れませんが。。。
一方で「危険」はやっぱり別次元のものですよね。
どんな理由であれ、「危険な職場」はあってはならないはずです。
高所作業とか、実際に事故が起きれば大事に成り兼ねない仕事もあるとは思いますが、それでも墜落事故を「絶対に起こさない」対策が成されない限り、そういう仕事をしてはなりません。
危険な職場は存在してはいけないんです。
それは利益とか品質とかと取り引きするものではないですし、そもそも比較する次元にもありません。
もちろん当社も常々それを心掛けて作業に当たっていますよ。
どうせならいい意味で「3K職場」って言われたいですから・・・
「快適・格好いい・好待遇」な3K職場なんて最高じゃないですか!
労働災害

ところが今週、非常に残念なことに労働災害が発生してしまいました。
こういうことはブログなんかで公にすべきじゃないのかも知れませんけどね・・・
ただ起きてしまったのは事実ですし、私はこういうネガティブなことでも隠すのは嫌いな性分なんです。。。
事故の内容は「鉄板で腕を切ってしまった」というもの。
鉄板を機械で曲げる作業をしていたスタッフが、曲げた鉄板の角度を少し修正しようと手を掛けたところで、手が滑って腕に切傷を負ってしまったということでした。
そのまま病院に行って処置。
数針縫ったそうですが、休業しなければならない程の大事には至りませんでした。
まあ不幸中の幸いと言ったところでしょうか。。。
安全上の理由で「腕まくり」はしない様に言っていましたのでしてはいなかったそうですが、もしそうしていたらもっとひどい怪我をしてしまっていたかも知れません・・・
でもこういう事故って、なかなか「原因は?」「対策は?」っていうのが難しいんですよね。
今あるルールは守っていたし、禁止行動や危険行為をしたわけでもないので・・・
でもだからと言って何もしないわけにもいきません。
例えば物を立て掛けていた・・・とか、通路に物が置いてあった・・・とか、立ち入り禁止区域に立ち入った・・・とか、当然当社でも禁止されていることですけど、そういうことに起因する事故だと対策はし易いんですよね。
今回の例で言えば、素手で作業していたとか腕まくりをしていた・・・みたいな。
そういうことが原因なら、ルールが無ければ決めて周知させるだとか、そもそもそういうことが出来ない(する必要が無い)ような仕組みを作るとか、やりようはあるんです。
それこそ事務仕事でも紙で手を切ったりするじゃないですか。
あれも一応労働災害ですよね?
ああいうのってどう対策するのでしょうか。
何か良い対策事例があれば教えて欲しいなぁ。。。
無災害日数

今回の記事のタイトルにある「721日」。
これは今回の事故が起きるまで続いていた「連続無災害日数」の記録です。
残念ながら今回で記録は途絶え、0日にリセットされてしまいましたが・・・
因みに前回は、確か手に持っていた鉄板を足に落とした・・・みたいなことだったと記憶しています。
これもね・・・
当然鉄芯の入った安全靴履いていたんですよ。
現場で作業する人はもちろん、現場に行く管理部のスタッフも安全靴を履くルールですからね。
でも落としてしまう時って、だいたい鉄芯の無いところに落としてしまうんですよね。。。
幸いこの時も休業する様な災害ではありませんでした。
でもこれもやっぱり「で、対策は?」って事例です。
大きな鉄板を無理して持っていたってことでもないので、難しいところですよね・・・
さらに遡ってその前の災害事例は「ぎっくり腰」。
ドライバーが納品先で・・・というものでした。
荷物はリフトで下ろしたのですが、空のパレットをなぜか手で担いで下ろしてしまい「グキッ」とやってしまったそうです。
とても運転できる状態ではなかったので、迎えとトラックの運転の為に2人で現場に行き、本人を拾った後で自家用車も会社に置いたまま家まで送って貰いました。
こちらは残念ながら「休業災害」となってしまった事例です。
「急いでいたので、つい・・・」
確かそんな風に話していたと記憶しています。
でも恐らく日常的にそうしていたのでしょうね。
以後はパレットの手降ろしは禁止!
何も載っていなくても、必ずリフトで下ろすようにすることで対策としています。
誰も起こそうとして事故を起こしているわけじゃないんです。
もちろん今回の一件もそうですよね。
何より痛いのは自分ですし。。。
それでも労働災害が発生してしまうのは、やはり何かルールや手順を逸脱した行為を行っていたり、焦りや慣れから来る慢心や気の緩みがあったりするのでしょう。
現に災害が起き易いのは連休前後や週末、終業前の夕方とかが多いんです。
分かり易い傾向ですよね。
でもそれを「その人の不注意」だけで済ましてしまってはなりません。
今回は”たまたま”その人だっただけで、その要素を潰しておかなければ次は他の人が同じ過ちを犯してしまう可能性があるからです。
目指すべきは完全に安全な職場であり、如何なる理由の労働災害も発生し得ない労働環境。
今回は残念ながら連続無災害日数は721日でストップしてしまいました・・・
でもここからまたスタートすればいいんです。
みんながより安全意識を高め、お互い安心して働ける職場作りに向けて協力していけば、きっと連続1,000日だって10,000日だって到達出来るはず。
会社の存在意義が「そこで働く人の幸福」であるなら、安心・安全な職場はその前提条件です。
私自身ももっと意識を高めて、安全な職場作りを推進していきたいと思います。