「個」の力

 

 

 今週は月曜の朝から良くない話があり、週の前半は予定外に忙しくなってしまいました。
新規のお客様の見積もりなど、休み前に終わらせておこうと思っていたことはなんとかこなせたんですけどね・・・
それでもやっぱり気分的にスッキリと連休に入れるわけでもなく、何となくどんよりした気持ちです。。。

 

 「仕事はチームでするもの」と普段から私は言っています。
しかしそうなっていなかった・・・
それが今回の事の根っこにあると考えているんです。

 未だに「一人で仕事をしている」つもりでいる人が居るんじゃないでしょうか。
もちろん個人の能力は高い方が良いに決まっています。
でもそれだけではダメなんですよ。
何故ダメなのか、今回はその点について私の考えを記していきたいと思います。

 

 

 持続性と成長性

 

 一人で仕事をしている人は、それを指摘されると決まって
「私の方が正確なので」
「自分でやった方が早いから」
なんて言い出します。
個の能力の高い人ほど、そう言いがちなものです。

 いや、確かにそうなんですよ。
これは仕事ですから、当然ながら正確性やスピード感は求められるものです。。。
一見その時点でのその仕事だけを見れば、それが正解に見えます。

 でもね、それは絶対に持続できないんです。
加齢による衰えだったり、その時々の体調や精神状態の変化だったり、環境などの外的要因もあったりすると思います。
とにかく、今持てる能力を発揮してやっと出来ていることを、ずっと同じようにやり続けられるスーパーマンは存在しないんです。

 そしてその仕事も常に変化します。
業務量や要求事項が変わった時、それに対応できないばかりか、すぐにキャパオーバーになってしまうのです。
すると何が起こるかと言うと、自分自身が体調を壊したり、精神的負担に耐えられなくなったり、或いは周囲に当たり散らしてしまったりすることになります。

 そうして一人で仕事を抱え込んでいた人がそれを継続できなくなった時、困るのは後任の人や、連動して前後の仕事をしている人たちなんですよね。
後任の人は、前任者と同等以上の能力が無ければ務まらない職務となってしまっていますし、その周囲の人たちはその尻拭いに奔走する羽目になってしまいます。

 持続できないことが分かっていて、後々周囲に迷惑を掛けることを知っているのなら、最初からチームで仕事をすべきではないでしょうか?

 

 そして個の能力に頼って仕事をする人は、人を育てることもできません。
その人が仕事を抱え込んでしまっているが故に、他の人の成長の機会を奪ってしまっているんです。
「自分の方が出来る」と決めつけてしまっている分(その時点では確かにそうなんですが)、他の人に任せることが出来なくなってしまうんですね。

 そうして出来上がってしまった集団(敢えて「チーム」とは言いません)は、個の能力の総和までがその集団の最大出力値となってしまいます。
そしてその集団に属す人の個の能力が下がってしまったり、メンバー自体が減ってしまう様なことがあったら・・・もう言わずもがなですよね。。。

 

 

 不満の源泉

 

 個の能力だけで仕事をする人は、周囲と不要な軋轢をいくつも生み出します。
そしてその多くは「私はこんなにやっているのに、あの人は・・・」という思考が原点にあるものです。
なまじっか個の能力が高い分、自分と同じことが出来ない人を見下している節もあるのかも知れませんね・・・
或いはその視野の狭さから、画一的な物差しでしか物事を計れなかったり、近視眼的な物の考え方しかできないというのも、トラブルの種になるものと思います。

 いずれにしてもそういう人に限って、手伝ってもらっているのに文句を言ったり、他部署に不当なクレームを付けたり、上手くいかないと同じチームのメンバーにまで八つ当たりしたり・・・
そんな風では、余計に孤立してしまいますよね。
そのうち必要な時に協力を得られなくなり、一人でもがき続ける羽目になってしまいますよ。。。
そしていつかその不満の矛先は、会社に向いてしまうようになるものです。

 気付いていないんですね、「独り相撲」を取っているということ。
想像できないんでしょうか、そういった言動が周囲をどんなに不快な想いにさせているのか。
そういう人とは、誰だって一緒に仕事なんてしたくないものです。

 

 

 仲良しこよしでやれば良いということではありません。
でも「仕事はチームでやるもの」ということは、忘れないでいて欲しいです。
仕事は一人では絶対に成り立ちません。

 属性で分類されているだけの「グループ」ではなく、共通の目的や分担された役割を持つ「チーム」です。
もし今、自分が所属するチームがチームとして機能していないなら、直ちに改める必要があります。
まずは困っている人が居たら手を差し伸べ、足りない部分があるなら補い合って仕事をするところから始めればいいんですよ。

 そんなに難しいことじゃないですよね?
問題があれば、みんなで協力して越えていけば良いんです。
元来この「チームワーク」は、当社が最も誇るべきストロングポイントだったんですからね。。。