
最近は性的マイノリティの方たちへの理解などが叫ばれ、国としても関連する法案を立法する動きの様です。
世の中のそういった時流に沿う形で、企業の方も様々な対応をしていく必要があります。
多様性の受容と尊重。。。
既成概念に囚われない柔軟な考え方が企業にも求められている訳です。
しかし一言に「多様性」と言っても、何も性的指向だけの話ではありません。
国籍や人種、宗教、身体的又は知的な障害などもそうですし、世代や生活環境などの要素についても、同じように多様性を考慮しなくてはなりませんよね。
そういったもの全てに対して、「こういうものだ」という枠組みやラベリングを取り払い、全ての人が尊重される組織体を生成する事が、企業の社会的責任と言っても過言ではありません。
そしてそれらの対応は、同時に企業の競争力の源泉にもなり得るのではないかと考えます。
例えば少子高齢化に伴う労働人口の減少。
企業は否が応にもこの大きな荒波に飲み込まれざるを得ません。
ではその時に我々はどうすべきなのか・・・
それに抗う為の武器の一つが、この「多様性」なんだと思っている訳です。
人材と働き方の多様化

最近は少なくなりました(今は3人しかいません)が、以前当社は外国籍のスタッフが、派遣社員も含めると全体の1/3を占めるくらい在籍していた時期があります。
ブラジル、ペルー、ボリビア、アメリカ、中国、ベトナム、フィリピン、インドネシア、スリランカ、トルコ、イラン、パキスタンなどなど・・・
つまりそういった意味では、国籍や人種、宗教などの「違い」に対する抵抗感というのは、そもそもそれほど無いという土壌があるんですよね。
でもその外国籍の人たちであっても、今ではなかなか良い人材との縁に恵まれることは少なくなってきました。
それだけ企業間で「人材の獲り合い」になってきているということなんでしょう・・・
でもだからと言って手をこまねいているだけでは何も前進しません。
更なる多様化、新たな価値観で、人材の獲得を進めていかなければならないんです。
製造職にも女性を…
先日ある取引先の協力会の総会に出席した際、その会社の社長が壇上から
「こうやって見渡しても、出席者は男性ばかり・・・」
といった感じで、女性の少なさが業界の”遅れ”を表している・・・と嘆いておられました。
協力会ですから、主催のホスト側も含めて、出席するのはそれぞれ経営層か幹部社員の方々です。
現に全体で100名近く出席していましたが、確か女性は1人しかいなかったんですよね。。。
翻って当社の人員構成はというと、育休中のスタッフを入れても、女性のスタッフは全体比で20%以下です。
これが多いのか少ないのかは分かりません。
しかし、製造業務に従事する女性スタッフはというと・・・
「0%」・・・
一応「製造部」に属する品質管理課には女性スタッフはいますが、直接工として製造業務に服している女性は一人もいないんです。
以前は派遣社員で一名、軽作業の女性スタッフが在籍していたことはあるのですが、その人が退職して以降は現場に女性はいません。
(製造に女性スタッフがいると良いなぁ・・・)
最近本当にそう思っているんです。
知っている会社でも、実際に女性の溶接工が活躍している・・・なんて会社が何社かあります。
確かに力仕事なんかは男性に及ぶわけないんですが、その分「丁寧」で「きめ細やか」な仕事ぶりは、高く評価されていました。
向き不向きがあるのは当然です。
でもそれも踏まえた上で適材適所、「良い部分」が活かせるような役割を見出すことが出来れば、そこに活路はあると思います。
ちょっと現場の雰囲気も変わる気もするんですよね。
今以上に助け合う優しさや思いやりを持てるようになったり、新たな活気が生まれたり・・・
環境改善と雇用形態の多様化
その為には、やはりもっと環境を整えなければなりません。
女性も「働きやすい」環境作りに、もっと力を入れなければならないんです。
もちろんそれは「女性の為だけ」にするわけじゃありませんよ。
だって女性の「働きやすい職場」は、男性にとっても「働きやすい職場」に違いありませんから。
例えば危険因子の排除など、ハード的な部分をもっと徹底しなければならないでしょう。
以前に比べれば良くなっているところもたくさんあるとは思いますが、その職場に女性が入るという事を想定するなら、もう一段の改善が必要になってくると思います。
5S的な部分でも、更にレベルアップしないといけないんじゃないかな・・・
同時に雇用形態などのソフト的な部分でも、環境を作らなければなりません。
それについて考えているのが、働き方を「選べる」制度です。
当社の雇用形態は「正社員」「無期契約社員」「有期契約社員」の3パターンと「派遣社員」になります。
そしてこれから導入しようとしているのが、その「正社員」の分類の一つとしての「限定社員」というもの。
これは就労時間は正社員と同じ8:30~17:30ですが、
・残業は一切無し
・土日に加えて祝日も休業
という具合に、就労時間を限定したもの(当社は土・日休業の「完全週休二日制」なので、祝日は通常稼働)です。
もちろんその分ベースの給与は正社員よりは抑えられますが、その方が女性は働きやすいんじゃないかと思うんです。
働き方を選べる制度を導入することも、多様性の受容の一例ですよね。
女性も安心、安全に働くことが出来る職場。
良いですよね・・・
別に今までだって避けてきたわけではないんですけど、そこまで力を入れてきたわけでもなく、なんとなく「女性のいない職場」が出来上がってしまっていました。
でも今後はそこに「風穴」を開けてみたいと思っているんです。
最近あまり効果が見込めないので、以前の様なWEB媒体の求人サイトに求人を上げる予定はありません。
だからハローワークと当社の求人サイト「【沖壱産業株式会社】の採用サイト (jbplt.jp)」を中心に、求人活動を展開していきたいと思います。
近々更新する予定ですので、興味のある方は是非ご覧ください。
製造に女性スタッフが入社した暁には、こちらでもその活躍ぶりを紹介させて頂きたいと思います!!