5月になってしまいましたが、先月の「ランチの日」の報告です。
4月はなんだかんだとバタついており、なかなか日程が決められず…
結局月末近くの4月28日に開催する運びとなりました。
ホントは20日前後ぐらいにやれるとよかったんですけどね…
「今月のメニューはどうする??」
と話し合う中、なんとなく”今までやったことのあるメニュー”の中から、”みんなの評価が高かったメニュー”を選ぼうとしていることに気付きました。
心待ちにしてくれている人もいるので、期待に応えていくことももちろん大事です。
でも私的には
(どうせなら今まであまりやってないメニューをアレンジし直してみたり、新メニューをやってみたい!)
という思いもあります。
いろいろ検討した結果…
「かつ丼とか、 唐揚げ丼とかどう?やったことないし、みんな喜びそうじゃない??」
と私が提案。
すると
「揚げ物はあのキッチンでは厳しくないですか!?」
との声…
(確かにちょっと厳しいかも…)
狭いキッチンですので、揚げ物は大変そうです。
だから今までも基本的に揚げ物は敬遠してきた経緯があります。
でも(揚げ物が出来たら、メニューの選択肢が広がるよなぁ…)
とも思う私。
製造現場や改善活動などの場面でも、『難題』にブチ当たることはよくあります。
私はそんな折に
「やれない理由を挙げるより、『どうしたら”できる”のか』とやれる方法を考えよう!」
「まず一歩踏み出して、あとは走りながら考えよう!」
なんてことをよく口にします。
なんでもかんでも”思い付き”で始めるのはよくありませんから、当然ある程度の検討は重ねますよ。
ただ私自身が実証精神”の強い性質であり、始める前から「出来ない」とは言うのが大嫌いな性分。。。
もちろん”とりあえず”やって失敗することもあります。
でもその失敗の中には、必ず次に成功するための”種”だったり、次のチャレンジへの”ヒント”が内包されているんです。
「やっぱ 唐揚げ丼にしよう」
「周りにアルミホイルとか貼って養生すれば大丈夫!」
なんて具合に、私が説得する様な感じでメニューが決定。。。
だって塩だれの 唐揚げ丼なんか最高じゃないですか?
甘辛っぽいのもアリですけど、私は断然塩だれ派です。
前日に総務のスタッフが買い出しに行き、大量の食材を買い込んできます。
「やっぱりどうしてもお肉は”国産”にこだわりたくて…すみません…」
なんて金額を気にして謝られましたが、お米や野菜、あと味噌汁の材料を入れても一人分300円台で出来ちゃいますから、やっぱりリーズナブルですね。
むしろそういう「みんなに美味しいものを食べて貰いたい…」という”想い”が大切なんだと思っていますよ。
夕方に「5Sタイム」という全社行事(詳しくはまた今度書きます)があったので、準備は定時終了後から…
5Kg以上もある鳥のもも肉を刻んで、たれに付け込んだら前日の仕込みは完了。
(揚げるだけだし、あとは明日で大丈夫だろう…)
と甘く考えていたのが、結果的に大騒動の原因となってしまったわけですが…
いつものことですが、「ランチの日」は朝からバタバタです。
今回はお米を3.4升も炊く予定でしたので、2升炊きの釜で2回に分けて炊かなければなりません。
始業早々にお米を洗ってご飯を炊いたり、野菜を刻んだり味噌汁を作ったりを手分けしながら進めていきます。
食べ終わった後でスタッフの一人が驚いていましたが、今回の塩だれも一から作ったものだったんです。
私が目に染みるのを耐えながら白髪ネギを刻み終えたところで、ふと時計を見ると…
もうあと1時間ちょっとで第一陣がやってきてしまう時間になってしまっていました。
(やばい…まだ 唐揚げ揚げてないのに…)
新メニューで難しいのは、「分量」と「時間配分」。
(前日に野菜とか刻んでおけば良かった…)
時間配分をミスってしまいました…
みそ汁を作り終えて塩だれに取り掛かっているスタッフを横目に、私は慌てて 唐揚げを揚げだします。
基本的に焼いたり炒めたりするのは私の担当ですので、唐揚げは自動的に私が揚げることになります。
全部で250ヶ以上はあると思われる 唐揚げの山…
フライパン2ヶを駆使して急いで 唐揚げに取り掛かりましたが、1回揚げるのにも予想以上に時間が掛かることが発覚…
(これはホントにマズい…)
コロナ対策の為に時差昼食としている加減で、通常時より第一陣は15分早く食堂に来てしまいます…
(時間を変更するか…でもそれだと第2、3陣の人たちが遅くなってしまうし…)
半分ほど揚げ終えたところで、別の問題に直面します…
「片栗粉ってどこにあったっけ?」
使いかけのものがもう1袋あると思い込んでいた私。
「えっ!もうないですよ!!」
「うそ!?そっちの塩だれでも使うんだっけ??」
「とろみ付けにも使いますけど…」
「・・・・・」
(しまった…序盤で使い過ぎた…)
今度は分量をミスしてしまいました…
片栗粉はもう袋に1/3ほどしか残っておらず、絶対に残りの 唐揚げの分は足りません。
「こっちは手が離せないから、部長に電話して誰かに買ってきてもらって!!」
みんな忙しく仕事をしているのは分かっていましたが、背に腹は代えられません…
開始まで20分を切った辺りで、営業事務のスタッフが息を切らしながら届けてくれました。
11:45、結局第1陣がやってきても、私たちはまだ調理中…
まだテーブルの掃除や食器の準備なども全くできていません。
でも食堂に入ってくるなり、それぞれみんなが
「何から手伝ったらいいですか?」
と言って、自発的に動き出してくれました。
テーブルを片付けて調理道具を運ぶのを手伝ってくれたり、ご飯をよそって盛り付けるのもセルフでやってくれたり…
(みんなをもてなさなきゃいけないのに、悪いなぁ…)
なんて思っていましたが、でもこういうところが当社のいいところなんだなぁとも思いました。
思いのほか苦労して作った 唐揚げ丼の出来栄えは、

こんな感じです!
なかなか良い感じじゃないですか?
実際、とっても美味しかったですよ。
味見も満足に出来なかったので、人によっては”あっさり”し過ぎかなぁ…と少し不安でしたが、食べ終わったスタッフからは
「塩だれが美味しかったです!」
「揚げたての 唐揚げが美味かった!」
「こういうの初めて食べたけど、良かったです!」
なんて声が聞かれました。
ちょっとバタつきはしましたが、結果的には今回も大成功。
またみんなのチームワークの良さも少し垣間見れて、これはこれで良かったかな…と思います。
もう一度やってしまえばこっちのものです。
時間配分や準備的な部分で失敗もありましたが、これも「次に同じ失敗をしない為のヒント」を得たと思えば結果オーライ!
これからは、たまには「揚げ物」も取り入れていけそうな気がします。
唐揚げも、塩だれじゃなくて甘辛あんかけみたいにしても良いですし、ソースカツ丼や天丼なんかもやってみたいですね。
今回はなかなか大変で疲れもしましたが、最終的には(やっぱりやって良かった…)と思える「ランチの日」でした!