
先週末、埼玉県へ出張に行ってきました。
出発地も目的地も「蔓延防止等重点措置」の対象地域であると共に、道中一瞬ですが「緊急事態宣言」発令直前の東京を通り過ぎる行程…
直前まで先方の責任者の方と相談をしていましたが、「感染対策を万全にして行く」「双方最少人数で」などを前提に伺うことになりました。
よって今回も前回に続いて”一人旅”です…
最近では会議や商談もリモート化が進んできていて、情報のやり取りに物理的な距離は感じなくなってきました。
当社のようなモノづくりの現場でも、デジタル化と共にICTやIOTが浸透してきており、業務の可視化や効率化も進んでいます。
しかしやはり『三現主義』といわれる「現地」「現物」「現実」の原則はモノづくりの大前提と言えます。
ちなみに三現主義とは
- 「現地」 ・・・ 実際に現場に足を運ぶ
- 「現物」 ・・・ 現物を直接見て、自ら手に取ってみる
- 「現実」 ・・・ 現実を見て、机上ではなく現実的な議論を展開する
というものです。
似た言葉に「三直三現」というのもありますが、これは
- 直ちに現場へ行き
- 直ちに現物を確認し
- 直ちに現状考え得る最善の策を講ずる
というもので、品質問題が起きた時や改善活動における”心構え”のようなものですね。
「5ゲン主義」といって「現地」「現物」「現実」に「原理」「原則」を加えた言い方もあります。
- 「原理」 ・・・ 物事の法則やその事象が起こるメカニズム
- 「原則」 ・・・ 物事の大部分に該当する決まり事やルール
これは「現実的な議論を展開する」に当たって、物事を捉える”視点”です。
この視点がなければ、どんな問題も解決には至らないものです。
「現地・現物・現実」で現状を正確に把握したうえで、「原理・原則」に従って問題を明確化する必要があります。
話は戻って…
どんなにデジタル化が進んで便利な時代になっても、やはり私たちのモノづくりにおいては「現場へ行って」「現物を目の当たりにしながら」「現実的な議論」をすることは必要です。
今回の出張の目的も、新規のお客様からご依頼のあった試作品の現物確認、図面で表現できない詳細の確認と改善箇所の打ち合わせ、技術的な部分のすり合わせなどなど…
事前に当方で作成した図面や、3Dモデルをタブレットに放り込んで挑みます。
この辺りは先述の”デジタル化”の産物ですね。
本当に便利になったものです…
車中では新聞を読んだり、タブレットや持参資料を見直して打ち合わせ内容のおさらいをしたり…
滅多に出張などありませんので、ちょっとだけワクワクしたりもしていました。

上りの新幹線は、必ず進行方向左側の窓側の席をチョイス!
やっぱり富士山は見たいですからね。。。
天気が良い時は、毎回写真を撮ってしまいます。
今回も綺麗に見えましたよ。
日本一の山を見ると、なんとなく「がんばるぞォォォ!!」って気になれる私は、きっと単純な思考回路の幸せ者なんです…
そういえば、前回の出張から新幹線の予約や変更も携帯アプリでやっています。
電子交通カードを持っていない私は、結局駅で発券しなければなりませんが、それでもずいぶん便利になったなぁ…と思いました。
今回も思いのほか打ち合わせが長引いてしまい、いつもであれば新幹線の時間を気にしながらソワソワしてしまう様な状況でしたが、今回は全然OK!
在来線に乗っている間に、携帯アプリで簡単に予約変更できました。
今回訪問させて頂いたお客様は、昨年とある商談会でご縁がありました。
最初の試作品は少々苦労しましたが、先月無事に「合格」を頂き、材質や工法を変更した第二弾の試作品も完成。
今回は第三弾となる、やや難易度の高い試作品です。
聞けば「なかなかやれるところが無い」という代物だそう。
いいですねぇ…燃えてきます……
当社は複数のお客様とお取り引きさせて頂いてはいますが、セグメント別にみると向け先業種の売り上げシェアに著しく偏りがあるのが現状…
これは経営的視点から見ても大きなリスクであり、向け先業種の多角化は喫緊の優先課題でした。
幅広い技術を持っているのが当社の”強み”でもあるので、これを活かさない手はありません。
今回のコロナ禍を逆手にとって、様々な取り組みにチャレンジしています。
新しいことを始めるのもやっぱりワクワク。。。
今回の試作も必ず成功させてみせますよ!!